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“アジアの渡り鳥”伊藤壇が43歳で引退。22ヶ国でプレーした驚異のキャリアに幕

text by 編集部 photo by Editorial

伊藤壇
伊藤壇【写真:編集部】

 サッカー選手としてのキャリアを通してアジアで実に22の国と地域を渡り歩いてきたMF伊藤壇が、今月閉幕したグアム1部リーグのシーズンを最後に現役を引退した。自身のSNSアカウントで報告を行っている。

 現在43歳の伊藤は1998年に仙台大学からブランメル仙台(現ベガルタ仙台)に入団してキャリアをスタート。2年間で退団し、地元札幌の社会人チームでプレーしたあと、2001年にシンガポールへと渡って流浪のキャリアを開始した。

 その長い海外キャリアの中で選手として滞在した国は実に22の国と地域。「一年一ヵ国」という独自のテーマを掲げ、日本、シンガポール、オーストラリア、ベトナム、香港、タイ、マレーシア、ブルネイ、モルディブ、マカオ、インド、ミャンマー、ネパール、カンボジア、フィリピン、モンゴル、ラオス、ブータン、スリランカ、東ティモール、グアム、サイパンでプレーしてきた。所属したいくつかのリーグではそのリーグの史上初の日本人選手となり、開拓者として前人未到の領域を切り開いてきた。

 現役最後の所属クラブとなったのはグアムのローヴァーズFC。今年2月に加入した同クラブでは、自身のツイッターでの報告によれば、リーグ戦の全10試合にフル出場して優勝に貢献したとのことだ。

 グアムでは6試合連続ゴールを含む12ゴールを挙げ、優勝が決定した試合ではハットトリック、現役最終戦となった5日の最終節でも1ゴール2アシストなどの活躍をみせたという。「サッカーの神様は最後に味方してくれました!」と伊藤はツイートしている。

【了】

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