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サッカー日本代表、アジアでのGL敗退はいつ以来? 今大会は恥ずべき結果…全年代の成績を紹介【AFC U-23選手権】

text by 編集部 photo by Getty Images

U23日本代表
U-23日本代表【写真:Getty Images】

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【U-23日本代表 1-2 U-23シリア代表 U-23アジア選手権グループB第2節】

 サッカーU-23日本代表は12日、AFC U-23選手権(東京五輪アジア最終予選)のグループリーグ第2節でU-23シリア代表と対戦している。

 負ければ敗退が決まるという重要な一戦は、早々に動いた。7分、U-23シリア代表がCKのチャンスを得ると、FWムハンマド・アルハラクが蹴ったボールはペナルティエリア中央へ。そこに飛び込んだDF町田浩樹が相手の顔を蹴ってしまい、U-23シリア代表にPKが与えられると、これをFWアブドゥルラフマン・バラカトに決められ、いきなり1点のビハインドを背負う形になった。

 その後、森保ジャパンは30分にMF相馬勇紀が強烈なミドルシュートを突きさしてなんとか同点に追いついたものの、試合終了間際の89分にカウンターから最後はFWアハマド・ダリに決勝ゴールを許し、1-2で敗北。アジア王者を目指して挑んだ今大会は、わずか2試合で幕を閉じることになった。

 日本代表がAFC U-23選手権でグループリーグ敗退に終わるのは史上初のことである。もし、今年の五輪開催地が東京でなかったら、U-23日本代表は五輪出場権を得ることができていなかったということになる。グループリーグ2敗で姿を消すことになったU-23日本代表。そんな同チームを率いる森保一監督の責任は大きいだろう。

 これまで、サッカー日本代表はアジアの強豪国の一つとして数えられてきた。いまではワールドカップ常連国となっており、AFCアジアカップなどでも優勝以外は失敗というレッテルが貼られるようになっている。その言葉通り、日本代表はアジアの舞台で多くの輝かしい成績を残してきた。もちろん苦戦を強いられることもあるが、結果的にはアジアの強豪という位置をしっかりと保ち続けている。

 しかし、今大会でアジアの強豪・日本代表はグループリーグ敗退に終わった。では、サッカー日本代表がアジアの大会でグループリーグ敗退に終わるのはいつぶりなのだろうか。ここからは、AFC主催の男子ナショナルチームの大会(AFC アジアカップ、AFC U-23選手権、AFC U-19選手権、AFC U-16選手権)、アジア競技大会での日本代表の過去成績を紹介していきたい。

 まず、AFC U-16選手権の成績であるが、日本代表がグループリーグ敗退に終わったのは2004年大会が最後だ。以降は優勝2回、準優勝1回、ベスト4進出3回など好成績を収めている。

 続いてAFC U-19選手権であるが、日本代表がグループリーグ敗退に終わったのは1990年大会が最後。以降は決勝トーナメントへ進み続け、2016年大会では見事初優勝も果たしている。

 AFC U-23選手権は上記した通り、今大会が初のグループリーグ敗退ということになった。

 続いてAFCアジアカップ。日本代表が同大会でグループリーグ敗退に終わったのはいまから32年前の1988年大会が最後である。以降は4度もアジアの頂点に立つなど強さを見せつけており、記憶に新しい2019年大会は決勝で敗れ準優勝ということになった。

 続いてアジア競技大会であるが、日本代表は2006年のカタール大会で決勝トーナメント行きを逃している。この時は2次リーグでグループ2位に入ったものの、他のグループ2位チームを得失点差で上回ることができず敗退に追い込まれた。

 また、日本代表はFIFAワールドカップ6大会連続出場中と、こちらでもアジアの壁を乗り越え続けている。

 と、ここまで各大会での成績を見てきたが、日本代表が最後にアジアの大会でグループリーグ敗退に終わったのはいまから14年前の2006年が最後である。今回のAFC U-23選手権では、それ以来となるアジアの舞台でのグループリーグ敗退ということになってしまった。サッカー日本代表としては、なんとも恥ずかしい成績である。

(文:編集部)

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【了】

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