あの選手は今どこで何を?~ポルトガルの闘将 フェルナンド・コウト~(後編)

2013年01月15日(Tue)19時53分配信

text by 鰐部哲也 photo Tetsuya Wanibe
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引退後はブラガのSDに就任

──現在は、ブラガのSDをしています。主にどんな仕事をしているのでしょうか?

「スカウト、選手契約、マネージメント、それらすべてに関わっているけど、特にスカウティングだね。若い選手を探し出してブラガに連れてくるのが主に僕の仕事だね。毎日、ポルトガル国内だけではなくいろんなクラブにコンタクトをとって、ユースからトップチームまで数多くの選手の情報を仕入れている。その上で、ブラガに今必要な選手は誰かを常に考えているね。特にユース年代の選手の発掘に力を入れているよ」

──そのスカウティングではどういったことに重点を置いていますか?

「現在のブラガに適応できる選手かどうか、ブラガというチームに順応できる性格かどうか、ブラガのシステムに必要な選手かどうか、さらに各ポジションでチームのバランスを重視したスカウティングをしている。また、ブラガにとって重要なのは若い選手を育てて将来ビッグクラブへ高く売ること。だから、若い選手の将来性の見極めにも重点を置いているよ」

──同じポルトガル代表の「黄金世代」では、ルイ・コスタもあなたと同じSD(ベンフィカ)の仕事をしていますが、よく話をしたりしますか?

「もちろん。頻繁に電話で選手の情報交換をしたり、スカウティングに関してのアイデアをもらったりしているよ。ベンフィカはブラガより大きなクラブだから彼はより多くの情報を持っているからね。“ブラガに合う選手”についての助言をくれたりするよ」

──ブラガは「三強」(ポルト、ベンフィカ、スポルティング)に比べると予算規模がかなり小さいと思います。にもかかわらず、近年大きな成功を収めているのはなぜでしょうか?

「まず、会長が若くて(※注3)考えがフレキシブルだということだね。その会長の方針の下、若い将来性のある選手が活躍してチームのレベルを押し上げている。さらにここ数年は抜けた選手の後釜に安価で良質の選手を獲得できたという幸運にも恵まれた。

 国内の上位に進出することでチームがどんどん自信をつけて、昨シーズンは、CLに出場し、EL(ヨーロッパリーグ)ではファイナリストになった。こういった国際経験がクラブを成長させているんだ。サポーターの存在も大きい。年々、彼らのブラガへの期待も大きくなっているから、クラブもそれに応えようとする。良い相乗効果が生まれていると言えるだろうね」
(注3:ブラガ会長、アントニオ・サルヴァドールは42歳(1970年12月29日生)。)

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