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連載コラム 10年前

元Jリーガー・西村卓朗の新たな挑戦 第6回 選手時代の比ではないプレッシャーを感じる日々

シリーズ:元Jリーガー・西村卓朗の新たな挑戦 text by 西村卓朗 photo by VONDS市原

5月~6月 Off the pich

 週に1度の休みをとるようになってからは、少しずつではあるが家族との時間も過ごせるようになってきた。特別なことはできなかったが、公園に行って子供と遊んだり、一緒に食事をしたりと、ほんの少しずつではあるが、家族の時間も持てるようになった。

 3歳になる息子は、少しずつではあるが色々なことがわかるようになってくる。朝も早く夜も遅い日々が続くと、「お仕事ない!」などと言って車に居座り、出社を妨害するような行動をとるようになった。

 かわいいなと思いながらも、息子の満たされない気持ちも感じ、少し切ない気持ちにもなる。選手時代というのは、時間を存分にサッカー、家族に向けられていたありがたい時期だったのだと最近はつくづく思う。

 それ以外にうれしいことがひとつ。家からほど近いコンビニに私服姿で入り、会計のためレジに並ぶと、「監督だ!」と店員さんに言われたことがあった。

 少しずつではあるが、地域の新聞や、地元のコミュニティーチャンネルにも出る機会が増えてきた時期で、自分としてはVONDSの認知度というのはいつも気にかけていた。そんな時、街中でジャージを着ていない自分に気付く人がいるというのはすごくうれしいことだったし、一つの成果でもあった。

 もっとVONDSを知ってもらいたい! そんな思いはピッチの内外問わず、日増しに強くなっていった。

【第7回につづく】

プロフィール

西村卓朗

1977年8月15日生まれ、東京都出身。

【サッカー選手歴】
スポーツクラブシクス-三菱養和SS(ジュニアユース、ユース)-国士舘大学-浦和レッドダイヤモンズ(2001-2004)-大宮アルディージャ(2004-2008)-Portland Timbers(2009/アメリカ2部)-Cystal Palace Baltimore(2010/アメリカ2部)-コンサドーレ札幌(2011)

【コーチ歴】
浦和レッドダイヤモンズ ハートフルクラブ普及コーチ(2012)
VONDS市原監督(2013~)

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