後世に語り継ぐべき伝説の5チーム。スーペルデポルに無敵のアーセナル…00年代前半を彩ったクラブ【再掲】

2020年04月11日(Sat)8時30分配信

シリーズ:編集部フォーカス
text by 編集部 photo Getty Images
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チェルシー(04/05シーズン)

チェルシー
チェルシー(04/05)シーズンのフォーメーションや成績など【写真:Getty Images】

チェルシー(イングランド/プレミアリーグ)
04/05シーズン成績
・リーグ戦:1位(勝ち点95/29勝8分1敗)
・カップ戦:ベスト16
・リーグカップ:優勝
・CLベスト4
監督:ジョゼ・モウリーニョ(ポルトガル/当時42歳)
スタイル:カウンター

04/05シーズン主な先発メンバー
GK:ペトル・チェフ
DF:ウィリアム・ギャラス、リカルド・カルバーリョ、ジョン・テリー、パウロ・フェレイラ
MF:クロード・マケレレ、ティアゴ・メンデス、フランク・ランパード
FW:ダミアン・ダフ、アリエン・ロッベン、エイドゥル・グジョンセン

 サッカーには尽きない論争がある。それが「退屈ながらも堅実な1-0」の是非だ。

 当時、それまではイングランドの古豪という位置付けだったチェルシーは、ロマン・アブラモビッチオーナーの手によって強引ながらも急速にビッグクラブへの道を歩みだしていた。

 そして03年夏、決して世界的な強豪とは言えないポルトを欧州王者へと導いたジョゼ・モウリーニョがチェルシーの指揮官に就いた。モウリーニョは、プロ選手としての目立った経験がないながらも、尊大な態度とニヒルなルックスにラフなスーツの着こなしで大きな注目を集めていた。

 その指揮官が作り上げたチームは、サイドバックが攻め上がることなくDFラインを低く保ち、中盤の選手は徹底的に相手を潰し、高い突破力を持つ両ウイングによるサイドアタックから高さと強さのあるFWへシンプルにボールをつなぐ、いわゆる堅守速攻型だった。

 このシーズンにチェルシーが喫した失点はわずか15。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リバプールなど世界屈指の強豪がひしめくプレミアリーグにおいて、38試合を戦ってわずか15失点という数字は驚異的という言葉でも足りないほどに強固なものだった。

 では、このチェルシーのサッカーは退屈だったのか。一部ではそう言った批判もあったが、実際には決して退屈なサッカーではなかった。

 11人が完璧に統率され、相手に応じて、状況に応じて、的確で多彩な守備戦術を持ち、選手交代によって流れを大きく変え、勝利を監督自らの采配で手繰り寄せる様は観ている者を唸らせ、勝利こそが最大の喜びであることを実感させた。

 ちなみに04/05シーズンに関しては加入1年目のディディエ・ドログバよりもグジョンセンがセンターFWとしてより多くの試合に先発出場した。

 この第1期モウリーニョ時代のチェルシーの守備戦術は、現在のベースとも言えるものとなっている。そしてそれが近年のモウリーニョの苦悩につながっているのかもしれない。

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