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まさに伝説! 歴代サッカー日本代表、5人の英雄。川口能活、井原正巳、名波浩…日本サッカーに残る名手の実力とは

今ではFIFAワールドカップの常連国となった日本だが、初出場を果たした1998年フランス大会までの道のりは長かった。今回は1990年代の日本代表において不可欠だった存在の選手たちについて、フットボールチャンネル編集部が独自の方法で算出した能力値を紹介する。

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

川口能活

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川口能活の能力値や対象となったシーズンのリーグ戦成績など【写真:Getty Images】



GK:川口能活(横浜マリノス/日本代表)
生年月日1975年8月15日(当時19歳)
1995年リーグ戦成績:41試合55失点(無失点14試合)
日本代表通算116試合0得点
日本代表主な出場大会:1998年FIFAワールドカップ・フランス大会、1999年コパ・アメリカ、AFCアジアカップ2000(優勝)、FIFAコンフェデレーションズカップ2001、2002年FIFAワールドカップ日韓大会、FIFAコンフェデレーションズカップ2003、AFCアジアカップ2004(優勝)、FIFAコンフェデレーションズカップ2005、2006年FIFAワールドカップ・ドイツ大会、AFCアジアカップ2007、2010年FIFAワールドカップ南アフリカ大会

 日本代表の守護神といえば、今でも川口能活を思い浮かべる人も多いだろう。4度のワールドカップに加えてアジアカップ、コンフェデレーションズカップと日本代表が威信をかけて戦う舞台には必ずこの男の名前があった。

 基本データの対象としたのは、高卒2年目で横浜マリノスのレギュラーを奪取した1995年シーズン。チャンピオンシップでヴェルディ川崎を下して年間優勝に貢献し、自らも新人王に輝いたシーズンだ。さらにこの翌年にはアトランタ五輪のブラジル代表戦で驚異的なセービングを連発して「マイアミの奇跡」の立役者となり、NHK紅白歌合戦の審査員に抜擢されるなど日本中の注目を集めた。

 能力値で最高評価となったのは、やはり「メンタル」。アトランタ五輪をはじめにコンフェデレーションズカップやアジアカップといった大舞台や、強豪との試合、チームが劣勢に立たされた試合で神がかり的な活躍を続けた。さらに「反射神経」でも80を超えた。この「メンタル」と「反射神経」は確実に世界と渡り合えるレベルの選手であり、特にPK戦でその強さを発揮した。

 1997年に代表デビューを果たしてから116試合。日本代表に数々の勝利をもたらしただけでなく、その類いまれなるキャプテンシーで自信とプライドを植え付けた。川口能活というGKがいなければ、今の日本サッカーは異なる道を辿っていたかもしれない。

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