アフリカの消えた逸材5人。天国から地獄へ…表舞台から姿を消したかつての天才たち

2021年05月26日(Wed)7時00分配信

シリーズ:消えた逸材5人
text by 編集部 photo Getty Images
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ワールドユースで日本の脅威に

クインシー・オウス=アベイエ
【写真:Getty Images】

FW:クインシー・オウス=アベイエ(ガーナ)
現所属クラブ:SVロビンフッド(オランダ4部相当)

 クインシー・オウス=アベイエ。今でこそほとんど聞かなくなった名だが、この人物を覚えている日本人は多いのではないだろうか。2005年のワールドユース(現U-20ワールドカップ)開幕戦、本田圭佑ら擁する日本代表の大きな脅威となったのが、まさにこの男だ。オランダ代表として同大会に挑んだオウス=アベイエは、巧みなドリブルと抜群のスピードを武器に日本のDF陣をズタズタに。アシストを記録するなど、2-1勝利の立役者となっていた。なお、年代別代表はオランダだが、A代表は後に両親の母国であるガーナを選択している。

 アムステルダムで育ったオウス=アベイエは7歳でアヤックスの下部組織に入団し、その後素行不良を理由にクラブを離れたものの、16歳の時に才能を評価されアーセナルへ迎え入れられた。そして、2004年にトップチーム昇格を果たしている。ただ、当時のアーセナルはまさに黄金期。当然、若いオウス=アベイエに与えられたチャンスは数えるほどしかなかった。その後も出番は増えず、クラブがエマニュエル・アデバヨールやセオ・ウォルコットを獲得した2006年にロシアへ旅立った。

 上記した通りワールドユースで活躍するもアーセナルで不振に終わったオウス=アベイエは、新天地スパルタク・モスクワでも不発に終わってしまう。ここからキャリアの歯車は完全に狂い、移籍を繰り返すことに。セルタ、バーミンガム、カーディフ、ポーツマス、マラガ、パナシナイコス、ボアヴィスタ、最後はNECナイメーヘンでプレーした。そして2017年1月、30歳で現役引退を決断している。

 引退後ラッパーに転向したサッカー選手といえば元オランダ代表DFロイストン・ドレンテが有名だが、オウス=アベイエもその一人。ガーナ系イギリス人のラッパー「Sway」が従兄弟であることも影響してか、「Blow」の名で活動し、昨年にはミックステープもリリースしている。しかし、昨年夏にオランダのアマチュアクラブであるSVロビンフッドに登録され、サッカー選手として復帰している。

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