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Jリーグ 2か月前

浦和レッズ、西川周作の632試合の軌跡。「ピッチに立つと…」不思議な力の源に感謝も、狙うは記録よりも大事なもの【コラム】

シリーズ:コラム text by 石田達也 photo by Getty Images

「一番嬉しかったのは…」「今のチームにとって大事」

「みんなが、この1点を守り切るというところにフォーカスを当て、最後までどんな形でもゴールを守ることは示せたと思います」

 13本ものシュートを浴び、14本ものコーナキックを受け、辛抱強く耐え抜いた上での2勝目。複数得点を獲り、最少失点に抑え切る試合運びができたとはいえ細部まで見れば、まだまだ修正すべき点はある。

 ただ、勝ちながら修正できるサイクルを掴めたことはプラス材料だ。

 西川は「チームの課題は1点目を取ったあとの、2点目、3点目を獲りにいくこと。チャンスがあっただけに取り切れなかった部分があった。ただ、一番嬉しかったのはサヴィオにもゴールが生まれたことで、あれはさすがだなと思いました。決めるべき人が決めてチームが勝つことが、今のチームにとって大事」と、勝利がチームの良薬になると考えている。

 また、この日先発フル出場した西川はJ1通算632試合出場となり、現役時代は長く名古屋グランパスで活躍した楢崎正剛氏の通算631試合出場記録を抜き、ゴールキーパーでは単独1位となった。

 2005年、大分トリニータでJ1デビューをし、サンフレッチェ広島、そして浦和と好パフォーマンスを継続してきたことで20年以上に渡り守護神を務めてきた。

「楢崎さんの背中を追いかけながら毎日、頑張ってきましたし、これも通過点だと思うことと、とにかくチームが勝つことがすべてだと思っています」とコメントすると、続けて自身の置かれる環境への感謝の言葉を口にした。

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