Jリーグでは川崎フロンターレ一筋のキャリアを歩み、ベストイレブンに輝くこと8回、2016年には史上最年長で年間最優秀選手賞も獲得した。しかし、中村憲剛は日本代表ではなかなか大きな舞台に恵まれず。イビチャ・オシム監督に抜てきされ、A代表通算68試合という偉大な数字を残した男はサムライブルーでのキャリアを分岐点になった試合や大会、出場メンバーとともに振り返っていく。
日韓ワールドカップ直前でメンバーから漏れ、南アフリカワールドカップでは直前でポジションを失った。中村俊輔の日本代表でのキャリアは山あり谷あり、デビューからの11年間で積み重ねた98試合には様々な物語が詰まっている。2000年代をけん引した稀代のファンタジスタの日本代表での活躍を、歴代指揮官や共に戦ったメンバーとともに振り返っていく。
1979年生まれ組が「黄金世代」と称される一方で、「谷間の世代」と呼ばれていた1981年世代。ワールドユース(現U-20W杯)や五輪ではグループステージ敗退を経験したが、2010年の南アフリカW杯では決勝トーナメントに進出した日本代表チームで軸となる世代となり、今なおJクラブで主力を担う選手たちもいる。2015年シーズンをもって浦和レッズ一筋の現役生活を終え、現在は解説者、実業家などとして活躍する鈴木啓太氏は、選手としてのキャリアで何を得たのだろうか。(取材・文:元川悦子)