U-23日本代表は今月末、ポルトガルで強化遠征を行う。そのメンバーにサプライズ招集されたのがオランダで奮闘を続けるファン・ウェルメスケルケン際だ。オランダ人と日本人のハーフである際はこれまでどんな軌跡を描き、そしてU-23代表へどんな思いを抱いているのか? 2月にオランダで独占インタビューし、また代表メンバー発表後に追加で話を聞いた。(取材:舩木渉)
オランダ2部のドルトレヒトで奮闘するファン・ウェルメスケルケン・際は、気温1℃の寒空の下で黙々とウォーミングアップを続けていた。人生で一度しかないオリンピック出場のチャンスを掴むため、若きサムライはアピールに燃えている。
ファン・ウェルメスケルケン・際――。彼はオランダで挑戦を続ける“サムライ”のひとりだ。所属するFCドルトレヒトは14/15シーズンでエールディヴィジから降格し、来季は2部を戦うが、オランダ人の父親と日本人の母親の間に生まれた際(さい)の目は、将来のビジョンを見据えている。以下、際への独占インタビューである。