リーグ優勝3回、チャンピオンズリーグの常連クラブでもあったリールが危機を迎えている。経済状況の悪化、さらにマルセロ・ビエルサ監督を招聘し、クラブ史上最高額の軍資金を与えチームの再建を任せたものの、結果が出ずに途中解雇。おまけに不当解雇だとして元監督に訴えられるなど散々な状況だ。リールは現在リーグ19位と降格圏に沈んでいる。ここまで陥ってしまった背景には一体何があったのだろうか。(取材・文:小川由紀子【フランス】)
2016/17シーズンはASモナコのセンセーショナルな優勝で幕を閉じたフランス・リーグアン。来る新シーズンに向け、注目を集めているのがリールだ。昨季チャンピオンズリーグでも快進撃を続けたモナコの立役者と言ってもいい敏腕スポーツディレクターが加わり、新監督には鬼才マルセロ・ビエルサが就任。2017/18シーズンの台風の目になるだろうか?(文:小川由紀子)
今年4月、売却が表明されたオリンピック・マルセイユ。経済的に厳しい状況が続き、選手の売却を続けてきたフランス随一の人気を誇る名門クラブは、再生の道をたどることができるのだろうか。新オーナーの有力候補は、“エル・ロコ”ことマルセロ・ビエルサの“再招聘”というまさかのプランを用意しているという。(文:小川由紀子)
マルセロ・ビエルサがラツィオの監督に就任したと発表されて2日後、「はやくも辞任」というまさかのニュースがサッカー界をかけめぐった。この“スピード離婚劇”の原因は何なのだろうか。ビエルサには“エル・ロコ”(クレイジー)という愛称がついていることから、さすがの奇行と評する人々も多かった。だがこのアルゼンチン人監督の行動は、突拍子もないようで一貫性がある。(取材・文:藤坂ガルシア千鶴)