今年1月の全国高校サッカー選手権で青森山田を悲願の初優勝に導いた守護神、18歳の廣末陸がプロデビューを完封勝利で飾った。舞台は加入したFC東京がU‐23チームを参戦させているJ3。味の素フィールド西が丘で3月25日に行われた、SC相模原との第3節で初先発してチームの連敗を止めた。運命に導かれたかのように、相手チームには廣末が憧れ続けてきた元日本代表GK川口能活が所属している。41歳のレジェンドの目には、高校選手権優勝キーパーの後輩はどのように映っていたのか。(取材・文・藤江直人)
青森山田高校は、1月9日に行われた全国高等学校サッカー選手権で前橋育英高校を5-0で下し、大会初優勝を遂げた。この功績は、GKとして好セーブを見せた廣末陸のパフォーマンスによるところが大きいだろう。現代のサッカーではゴールを奪う選手に注目が集まりがちだが、ゴールを阻むプレーを見せる選手も同等の評価を受けるべきである。(取材・文:ショーン・キャロル)