東福岡高校の優勝で幕を閉じた全国高校サッカー選手権。しかし、各試合の内容を見れば、日本代表ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が指摘する問題点が顕著に現れていた。テクニックに偏り、屈強なDFやストライカーが輩出されない日本サッカーの未来は不確定なものとなっている。
「赤い彗星」の翼が蘇った。長友佑都(インテル)、本山雅志(今オフに鹿島から北九州へ移籍)ら名選手を多く輩出してきた名門・東福岡(福岡)が17年ぶりの優勝をかけて決勝戦に臨む。11日に埼玉スタジアム2002で行われる第94回全国高校サッカー選手権・決勝戦のカードは、東福岡(福岡)×國學院久我山(東京A)となった。東福岡は、今夏の高校総体(インターハイ)を優勝。夏冬の全国2冠を狙う。
ベスト4が出そろい、舞台を埼玉スタジアムに移していよいよクライマックスを迎える第94回全国高校サッカー選手権。開幕前の評価は決して高くなかった前回覇者の星稜(石川)は一戦ごとに強さを発揮し、戦後で8校目となる連覇の偉業達成へあと2勝と迫った。攻守両面で快進撃の中心を担っているのは、大先輩の本田圭佑(ACミラン)と同じガンバ大阪ジュニアユース出身のボランチ大橋滉平(3年)だ。