ブーイングから考える。Jサポーターは試合を正しく観れているのか?

2013年05月27日(Mon)13時17分配信

text by 澤山大輔 photo Kenzaburo Matsuoka
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阿部と石原が接触した場面でもあったブーイング

 西川の件については後述する。もう1つ、こちらはよりショッキングなシーンがあった。

88分、広島・野津田岳人の強烈なミドルシュートを湘南GK阿部伸行が正面に受けてセーブ。かがんだ体勢で、両手でボールを掴むと立ち上がった。そこに、こぼれ球を狙って走り込んでいた広島・石原直樹の身体が接触。阿部は一旦立ち上がるも額からおびただしい量の出血をし、自ら歩いてピッチ外に出てメディカルを呼んだ。
 
 会場は騒然とし、試合は一時中断。湘南サポーターは声をからして阿部へのコールを続け、広島サポーターも心配そうに阿部の治療を見守った。すでに、湘南は3人の交代枠を使い切っていた。第10節・大宮戦での増田卓也の件があったこともあり、阿部がテーピングを巻いて立ち上がった際には広島サポーターからも拍手が起こったほどだ。
 
 ただ、石原が阿部の元に駆け寄った際、記者席のあるメインスタンド側からは「なにやっとんじゃ審判! 早く退場させろ!」といった不満の声が複数飛んでいた。試合後にTwitterを見ると、湘南サポーターとおぼしき人物が石原へ非難を浴びせているツイートも確認できた。

 数としては多くないが、これも「それはないんじゃないの?」と思わされるものだった。

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