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編集日記 11年前

AKB商法を取り入れた日本サッカー改革論【李勇秀 編集部というお仕事】

text by 李勇秀 photo by editorial staff

日本代表監督 総選挙を実施せよ!

「俺前ね、すごい面白いこと考えたの。日本のファンに代表監督選ばせる。ヨハン・クライフでも誰でもいいから。そのかわり1票1万円でね。10万人投票したらいくらになるの。それを監督にやりゃあいいんじゃないの。日本協会なんか関係ねえじゃん」

―――なるほど。そうか、1万なら出すかな、俺。なかなか面白いですね。

「みんな試合見に行くよ。1票1万で監督になって、その分チケットが年に2試合分配布されると」

―――それなら出しますね。

「それで何億になるのよ。10億? 監督に5億払ってみなよ。喜んで来るよ。そんなもんなんだって。自分が選んだやつが監督にならなくても、なったやつを応援する。これ日本代表編ね。20万人も入れるよ。入れるって。自分が監督なんだから、見に行くって」

―――非常にいい気分になりますね。

「いい気分でしょう。『ううん、俺も見る目がなかったな。最悪』とかさあ(笑)。しょうがねえからまた投票(笑)。お金溜まる一方だよ。それをさ、選手会とかにあげてだよ、やめていく人に何かするわけですよ」

―――協会は金をもっとプールして、どんどん出していくシステムを作らないといけない。

「ちゅうか選手がもっと立ち上がらないと。自分らがいつか終わりが来るっていうのがわかんないんだよ。こういう問題に対しても、とにかく卑屈になるわけよ。ユースでJリーグ入ってすぐやめたからとかね。ちがうって。だから少しでもJリーグに入った選手には、Jリーグ証を出せばいいんだって」

―――ふうううむ。

「俺まだいっぱい案があるのよ。いっぺん宮本(恒靖)の前でしゃべったの。おまえ俺を会長にしろって。そうしたら全部変えてやるって。あいつ後輩だから。でも乗ってこないんだよ。『俺を呼べ』『いやでも』『でもじゃない、呼べ』『いや、中山さんとかもいるし』『関係ない。あいつバカだから俺がやってやる』『やだ』(笑)。でもさ、外にいる人間のほうが絶対よく見えるんだって」

―――先ほどのJリーグ証みたいなものは今、存在しないんですか?

「ないんだよ。そこまで気が回んないんだよ」

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