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なぜ最低評価? 狙われた冨安健洋の右サイド、マンUに狙われたアーセナルの穴とは…【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 編集部 photo by Getty Images

失点に関与した冨安の評価…



 アーセナル加入後、安定したパフォーマンスで右サイドバックを不動のものにした冨安だが、この試合では右サイドの攻防で苦戦を強いられた。

 序盤から激しい試合展開となったこの試合では、厳しいマークに苦戦。21分には失点に繋がりかねないパスミスをしており、前述したようにその後は失点に関与してしまっている。

 前述した通り、1点目と3点目の失点はマッチアップしたジェイドン・サンチョのパスから得点を決められてしまっている。 

 この試合では冨安にかかる負担が大きかったこともあるが、1対1の守備はこのDFの課題だ。CBのカバーがなかったため、強く出られなかったこともあるが、マンチェスター・ユナイテッドの起点を封じることは出来なかった。

 データサイト『SofaScore』によると、この日の冨安はデュエル勝率は7回中4回。空中戦では5回中1度しか勝てていない。さらにボールロストは両チームで2番目に多い16回を記録。本来とは程遠いパフォーマンスとなり、評価点は両チーム最低の「6.2」となってしまった。

 プレミアリーグで鮮烈な活躍を見せている冨安だが、リバプールやマンチェスター・ユナイテッドのようなビッグクラブ相手では、なかなか本来のパフォーマンスを発揮できていない。下位や中堅だけでなく、強豪クラブ相手にも互角に戦うことが出来れば、自身もアーセナルもさらに高みに行くことが出来るだろう。

(文:阿部勝教)

【了】

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