フットボールチャンネル

アジア 3か月前

ACL2で起きた大乱闘劇…。両チーム入り乱れて“拳にヘッドロック”の大騒動に韓国メディアは「ピッチがボクシング場に変わった」

text by 編集部 photo by Getty Images

 AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)グループステージE組、北京国安(中国)対コンアン・ハノイ(ベトナム)の試合が現地時間18日に行われ、2-2の引き分けに終わった。韓国メディア『スポーツ朝鮮』は20日に、この試合で起きたまさかの“大乱闘劇”を驚きとともに伝えている。

大乱闘劇で試合は一時中断

北京国安(中国)対コンアン・ハノイ(ベトナム)

【写真:Getty Images】

 事件が起きたのは試合終了間際の80分のことだ。こぼれ球を回収しようとしたハノイFWチャイナに対して、ボールをクリアしようとした北京DFヘ・ユペンの膝がぶつかってしまう。一度はピッチ外で倒れ込んでいたヘ・ユペンだが、相手の攻撃を遅らせようとしたのか転がりながらピッチ内へ移動を試みた。

 すると、ハノイMFステファン・ムークがヘ・ユペンをピッチ外に引きずり出そうとした瞬間に、両チームに火がついてしまう。北京MF張源がステファン・ムークを止めようとすると、多くの選手が入り乱れる乱闘劇が始まった。

 同メディアは、「ピッチがボクシング場に変わった」と前置きした上で、「両チームの選手たちは事件が発生した場所に集まると、お互いの胸を押し、引っ張り合い、拳を振り回した。さらにはヘッドロックをかけた選手もいる。戦おうとする選手とそれを止めようとする選手が入り乱れて、スタジアムはあっという間に混乱に陥った」と、両チームの選手がヒートアップして、審判も止めることのできない事態に陥ったことを伝えている。

 また、それを見ていた観客もピッチに向けてペットボトルなどの物を投げ込んだことも指摘しており、約40秒間完全に試合が止まっていたことを強調した。ベトナムメディア『VnExpress』も、「北京の選手を引きずり出そうとしたことで乱闘騒ぎになった。スタンドのファンがピッチに物を投げ込み、医療スタッフの頭部にペットボトルが直撃した。ハノイDFの顔面にはボトルが投げつけられている」と、選手やコーチングスタッフにも被害が及んだことを述べている。

 なお、VARが使用できない状況下であったことから、乱闘に参加した選手に合計4枚のイエローカードが提示されたものの、退場処分になった選手はいなかったという。

1 2

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!