三菱重工浦和レッズレディースは9月24日、今週末28日のWEリーグ第8節、RB大宮アルディージャWOMEN戦に向けて、さいたま市内でトレーニングを行った。浦和は前節のINAC神戸レオネッサ戦で1-1の引き分けに終わったが、7節を終えて現在3位。リーグ最少失点数で浦和のディフェンス陣を牽引する高橋はなは現状をみつめている。
高橋はなが思う三菱重工浦和レッズレディース堅守の理由
【写真:編集部】
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「開幕から自分たちがやってきた今までの積み上げをより試合の中で出せる場面が増えてきてますし、チームとしてのところと個人としてのところのパフォーマンスも徐々に上がってきてはいると思うので、本当にポジティブな面が多いかなと思います」
早朝から始まったおよそ2時間の全体練習後、追加したダッシュで息を時折切らしてはいたが、チームの現在地について答える高橋の声は明瞭だった。
チームは昨季、AFC女子チャンピオンズリーグ(AWCL)でベスト8敗退となり、シーズン終盤の3月に堀孝史監督が就任した。熾烈な優勝争いを繰り広げたものの、結果は3位に終わった。
オフシーズンには主力クラスの猶本光や塩越柚歩、遠藤優、栗島朱里、石川璃音らがチームを退団。新戦力として、ジェフ千葉レディースから加藤千佳、ノジマステラ神奈川相模原から榊原琴乃、フランス1部のASサンテティエンヌからエスタ・マイ・キス、さらに熊澤果歩と髙橋佑奈がユースから昇格した。
浦和にとって大きな変革期が訪れているのは間違いないが、今季から7シーズンにわたってチームを牽引してきた柴田華絵からキャプテンを受け継いだ高橋は先述したチーム・個人両面でポジティブな部分についてこのように表現している。
「堀さんのサッカーに対して全員の共通認識が深まってきていて、立ち位置やボールの動かしのところが今までは少しずれていたもの、点と点だったものが徐々に線と線になって繋がってきてるんじゃないかなというのはやってても思うし、より楽しくなってきてるかなと思います」
現在、7試合を終えて4勝2分1敗で3位ではあるが、失点数はわずか3とリーグ最少の数字を残している。昨季リーグ最少失点を記録した守備陣が今季も健在なのはシーズン前のある経験がプラスに働いているようだ。
「ディフェンスラインの全員の意識や気持ちが非常に高まってきていて、それはたぶんシーズン前、アメリカ遠征を経験して、海外の選手相手にやれたことだったり、その中で自分たちが逆にできなかったことも浮き彫りになって、よりコミュニケーションの数が本当に増えたので、そこのいろんな絆も深まっている。あとは最後、(池田)咲紀子さんが止めてくれる安心感があるので、そこに助けられてるなと思います」
守備で一定の手応えを感じてはいるが、「全然まだまだってこともわかってますし、だから逆に失うものはないというか、そういう気持ちでやれているのがいいのかなと思います」と慢心などするつもりはない。
28日は大宮とのさいたまダービーが控えるが、「もう一度しっかり自分たちに矢印を向けてやるべきだと思うし、ダービーというところでサポーターの方もより気合は入ると思うので、まず自分たちがしっかり強い気持ちを持って臨めるようにしたい」とあくまでも自分たちの戦い方にフォーカスすることを強調していた。
(取材・文:竹中愛美)
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