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三菱重工浦和レッズレディースV奪還へ「勝ち試合にできるぐらいの力はつけていきたい」。WEリーグ5季目で初得点の丹野凜々香は日々、邁進中

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 三菱重工浦和レッズレディースは9月24日、今週末28日のWEリーグ第8節、RB大宮アルディージャWOMEN戦に向けて、さいたま市内でトレーニングを行った。昨季終盤にかけて出場機会を増やした丹野凜々香が今季もピッチで躍動している。8月にはリーグ初ゴールをマークし、そこから3戦連続ゴールを記録。日々、成長を遂げる22歳に好調の要因について迫った。

三菱重工浦和レッズレディース丹野凜々香が語る好調の要因とは

三菱重工浦和レッズレディース 丹野凜々香

【写真:編集部】

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「(現在)チームとしては1敗で引き分けが2で、全勝がベストですけど、3位っていうとこでまだ3分の1なのでこれから勝ち点差を毎試合積み上げていけたら目標を達成できるんじゃないかな」

 前節、INAC神戸レオネッサとの上位対決を1-1のドローで終え、暫定ながら首位に立つことはできなかった。それでも丹野は虎視眈々と2季ぶりのリーグ奪還を見据えていた。

 オフシーズンには主力クラスの猶本光や塩越柚歩、遠藤優、石川璃音らがチームを退団し、加藤千佳や榊原琴乃らが新たに加わった。既存戦力と新戦力の融合、戦術の浸透など深めたい要素はまだあるだろう。

 丹野はここまでの7試合を振り返り、「チームのいいところは負けた試合とか、引き分けた試合の後でもみんな切り替えてっていうか、次の試合に向けてすごい良い雰囲気でできてると思います。監督とかコーチが提示した、こうやって次行こうっていうのに(対して)前向きに全員が練習に取り組めるところだと思うので、練習を重ねるごとに合うところやゴールに向かっていくシーンとかはどんどん良くなってきてる」と手応えもつかんでいるようだ。

 一方で、チームの課題については、「前の仙台の試合とかで言ったら、初失点してからのみんなのテンションがちょっと元気ないというか、下がってしまったところはあって。それで早い時間に続けて失点してしまった」と今季唯一の黒星となったマイナビ仙台戦を例に出し、失点後の雰囲気を挙げた。

 現在進行形でチームは成熟度を上げている段階だが、丹野自身も日々邁進している。8月のアルビレックス新潟レディース戦で、WEリーグ5シーズン目にして初ゴールを記録した。そこから3戦連続ゴールをマークするなど、丹野にとっては飛躍のシーズンとなっていきそうだ。

「第2節で取れたっていう気持ち的な考え方がポジティブになるというか、良いイメージができた。成功体験っていうか、そういうのは1個あって。あとは個人としてというよりもゴール前に人数がいるからボールがこぼれてくるとか、そういうチームのおかげっていう、みんなのおかげっていうところはあります」

 ここまでの自身の活躍ぶりには謙遜しながらも、良い結果が生み出せている要因を分析した。自分のことというよりも、チームのために力になりたいという思いが強いのかもしれない。

「まだリーグで言ったら3分の1しか終わってないっていうところで、まず得点とかアシストができてるのは気持ち的にも乗れる。ただ、チームが引き分けとか負けてるのは事実であるので、そういうのを勝ち試合にできるぐらいの力はどんどんつけていきたいなって思います」

 丹野に改めて今季の目標をたずねると、「今、3ゴール2アシストぐらいなので、アシストとゴール合わせて11ぐらい、いきたいです」と屈託のない笑顔で答えが返ってきた。

 自身の強みであるドリブルで、サイド深くまでえぐってからのクロスやカットインからのシュートにより磨きがかかれば、掲げた目標もそう遠くはないかもしれない。

(取材・文:竹中愛美)
 

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【了】

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