三菱重工浦和レッズレディースは9月24日、今週末28日のWEリーグ第8節、RB大宮アルディージャWOMEN戦に向けて、さいたま市内でトレーニングを行った。現在、得点ランキングリーグトップタイの6ゴールを挙げている伊藤美紀にここまでの自身のプレーぶりについて話を聞いた。
三菱重工浦和レッズレディース伊藤美紀がゴールを取るうえで大切にしていること
【写真:編集部】
通常より1270円お得に観るならDMM×DAZNホーダイ[PR]
「みんなで良い守備をして、良い攻撃につなげられてるのでシュートチャンスが多いのもありますし、みんなが良いボールをくれるので、結構決めるだけというか。みんなが本当良いボールをくれるのが1番の要因かなってのはあります」
身長150センチメートルと小柄なアタッカーの伊藤は7試合で6ゴールと得点を量産できている要因をこう語った。良いボールが来るということは、それだけ得点のとれる良いポジショニングをしているということでもある。
ただ、本人曰く、それ以上にもっと大切にしていることがあるという。
「ボールが来たときに自分がしっかり決め切るところが大事になってくるかなというのはずっと思ってたので、昨シーズンリーグ戦で1点しか取れなくて、自分の中ではすごい悔しかった部分があった。シュートチャンスはあったんですけど、ポストだったり、枠上に飛ばしてしまったりが多かった。入ってくる部分は良いのに最後のところが悪いみたいな。自分の中でしっかり向き合って練習してきたのが自信につながってるかなと思ってるので、これを続けていくこと」と自分に言い聞かせているようでもあった。
さらに、今季は「シュートを打つときのメンタルが変わりました」というように、冷静に打つことができているという。
「結構自信を持って打てるようになったっていうか。シュートの感覚が良くなったのが1番なんですけど、上に吹かすシュートが多いと抑えなきゃっていう気持ちの方が強くなっちゃって、意外とミートできなかったりする。変な邪念じゃないですけど、「なんか来た」って思っちゃったり、力入っちゃったりで振り遅れたりとかが今までは多かったんですけど、今はそういうのはあんまり思わなくなりました」
良いポジショニングに決め切る力、シュートを打つときの心構えとゴールを挙げるうえで必要な要素が嚙み合っている印象だが、伊藤は練習からそれが実践できていることに手応えを感じていた。
「ワンタッチシュートとか苦手だったんですよ。結構上に浮いちゃう感じだったんですけど、練習の動いている、プレッシャーがある中でもできるようになってきたのが試合に繋がってるかなというふうには思います」
家族の存在も原動力になっているようだ。「試合の後とかに家族と話すんですけど、姪っ子とかもいて、すごい応援してくれてて、ゴール決めたらこういうポーズしてねっていうのを言われてるやつがあって。喜んでくれる顔を見るのが嬉しいのでゴール決めたいなっていう気持ちもあります」。
すべてはチームが掲げる2季ぶりのリーグ優勝のために、伊藤は力を注ぎ続ける。
「去年本当に悔しい思いをしたので、今年はみんなで一戦必勝で1個1個勝っていった先で優勝して、みんなで勝って笑って終わりたいなっていう気持ちがすごい強い。そのためにも個人としてチームにしっかり結果として貢献することが優勝や勝利に繋がってくると思うので、その結果の部分とそれ以外のみんなのメンタルやチーム作りってところでもチームに貢献していきたいなと思ってます」
(取材・文:竹中愛美)
【関連記事】
塩越柚歩が感極まり号泣!? WEリーグで迎えた初の古巣対戦
なでしこジャパン 2025年の試合日程は?
中嶋淑乃が圧巻のドリブルを披露! “WEリーグの三笘薫”が魅せたテクニック
【了】