Jリーグから海外へ渡る選手はいまや珍しくない。中には、日本人獲得が恒例となった“お得意様”クラブも存在する。今回は『transfermarkt』のデータをもとに、過去10年間でJリーグから最も多くの選手を迎え入れたクラブをランキング形式で紹介し、その背景や成功例、移籍の傾向をひも解く。
1位:アルビレックス新潟シンガポール(シンガポール)

【写真:Getty Images】
獲得選手数:16人
主な選手:髙萩洋次郎、大竹洋平、谷口遼弥、佐野翼、星野秀平
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アルビレックス新潟シンガポールは、2004年からシンガポール・プレミアリーグに参戦し、アジアの舞台で日本サッカーの旗を掲げてきた。
名前が示すとおり、Jリーグのアルビレックス新潟と深い関係を持ち、その存在は日本と東南アジアを結ぶ架け橋となっている。
設立当初から新潟本体とは別法人ながら、運営や指導スタッフの多くを日本人が担い、「実戦経験を積むための海外拠点」として機能してきた。
発足当初は外国人枠の制限がほぼなく、日本人選手を大量に登録できることから、Jリーグで出場機会が限られる若手や、契約満了となった選手、大学サッカー出身者の受け皿となった。
過去10年の獲得実績をみると、Jリーグのクラブと契約が満了し、トライアウトを経てやってきた選手が多く、その数は16人を数える。
ユース出身の若手や大学サッカーを終えたばかりの新卒も多く、キャリアの第一歩をここから踏み出した選手は数知れない。2024年には元サッカー日本代表の髙萩洋次郎が加わり、ベテランの挑戦としても注目を集めた。
クラブ単体としても成功を収めており、直近10年で6度のリーグ優勝を成し遂げ、シンガポールの強豪としての地位を確立している。
近年はリーグレギュレーションの変更により外国籍選手の登録枠が制限され、現地選手の育成を重視する方針へシフトしている。
それでも依然として、日本とシンガポールをつなぐ重要なルートであり続け、Jリーグ選手のキャリア多様化に大きく貢献している。
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