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WEリーグ 4週間前

「自分がやるんだっていう気持ちを」浦和レッズレディース、高橋はなは首位攻防戦の敗戦を次に活かす。「それができなければ終わってしまう」

text by 竹中愛美 photo by © WE LEAGUE

 三菱重工浦和レッズレディースは11月8日、2025/26 SOMPO WEリーグ第13節でINAC神戸レオネッサと対戦し、1-2で敗れた。試合終盤で勝ち越され、首位のINAC神戸との勝ち点差は5に広げられた。キャプテンの高橋はなはこの敗戦を次に活かすと、すでに切り替えている。
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三菱重工浦和レッズレディース、高橋はなが敗戦から得たものとは

三菱重工浦和レッズレディース 高橋はな

【写真:© WE LEAGUE】


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 相手の連動したハイプレスに苦しめられ、中々浦和の持ち味である後方からゴールへとパスをつないで攻める形が作れなかった。

 最終ラインを統率するディフェンスリーダーの高橋はなは、この日も体を張って相手のシュートをブロックしたかと思えば、1点ビハインドの状況で同点となるヘディングシュートを決め、勝負強さを見せつけた。

 それでも、首位・INAC神戸に最後の最後で失点を許し、目前にあった勝ち点1はゼロに変わってしまった。

「何が足りなかったかと言われると、自分たちがまだまだ足りないっていうことが改めてわかったとは思います。いくら自分たちがやろうとしてるものを続ける、続けるって言っても実際、結果に表れないとその過程は意味がないものにもなってしまうと思うので、

 そこをいかにどう打開するのか、技術のところで言うのか、気持ちの部分で言うのか、そこの最後の部分でもう1つ、2つ、自分がやるんだっていう気持ちを出していければよかったんじゃないかなと思います」


 高橋は首位攻防戦を制せなかった紙一重の部分を挙げた一方で、得られた部分にも言及した。

「INACの個々の能力も高かったですし、フィジカル的なところ、サッカーも整理されていて、首位に立ってるチームだなっていうのはすごく感じました。試合の中で圧力を感じる部分もたくさんあった。

 その中で自分たちがそこから何ができるのか、それを受けてしまうんではなくて、もっと打開策を前半のうちから見つけることができれば、もう少し試合も私たちのペースに持っていけたんじゃないかなとは思います」

 前期の対戦では1-1で引き分けていた浦和。王座奪還へは首位のINAC神戸との直接対決を制さなくてはならなかったはずだ。

「もちろん大事な一戦っていうのも理解していましたし、絶対に勝っておくべき試合だった。そこはもう間違いないので物凄く悔しいですけど、終わってしまったこと、過ぎてしまったことを後悔しても仕方がないので、きょうのこの試合を次に活かしていかなきゃいけない。


 それができなければ本当にそこで私たちは終わってしまうと思うので、きょうの試合を個人個人がどう捉えて、どう活かしていくのか、そこにかかっているんじゃないかと思うし、もっともっとやれることはあるんじゃないかなと思います」

 リーグ戦の再開は来月20日まで1か月以上が空く。まずは来週行われる皇后杯から、また勝敗にこだわって戦っていく。

「私たちは今シーズン、目の前の試合に1戦必勝っていうところをやっているので、そこは変わらずに臨みたいなと思います。けど、プラスしてトーナメントって負けたら終わりなので、その戦い方は今まで私たちは学んできている。リーグとは違うっていうのをしっかりチームには伝えつつ、プレーするときにも心に持って臨みたいなと思います」

(取材・文:竹中愛美)
 

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【了】

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