三菱重工浦和レッズレディースは11月8日、2025/26 SOMPO WEリーグ第13節でINAC神戸レオネッサと対戦し、1-2で敗れた。試合終盤で勝ち越され、首位のINAC神戸との勝ち点差は5に広げられた。チームトップタイの7ゴールをマークしている島田芽依はゴールをこじ開けることができず反省の言葉を並べた。
——————————
WEリーグ天王山に敗れ、島田芽依が得た課題とは
【写真:© WE LEAGUE】
通常より1270円お得に観るならDMM×DAZNホーダイ[PR]
試合はINAC神戸得意のハイプレスに苦しめられる展開となった。
前半16分に高い位置からのプレスで追い込まれると、成宮唯にゴールを決められ、先制点を奪われた。
INAC神戸の連動性のあるプレスに浦和は得意とするビルドアップからゴールへと迫っていくサッカーを中々展開できなかった。
後半の77分に浦和はコーナーキック(CK)を獲得すると、伊藤美紀のキックに高橋はなが頭で合わせて同点とするが、アディショナルタイムにCKから大混戦の中、押し込まれて勝ち越されてしまった。
「(相手のプレスは)試合前から想定していた中で、前半序盤からお互いに縦への切り替えが早く、展開の速い試合になりましたけど、相手チームがアンカーの(平川)陽菜のところを消してきたときにどうチームとして動かしていくかが、きょう1つポイントだったかなと思います」
島田は相手の激しい寄せに対して、難しいゲーム展開について振り返り、さらにこう続けた。
「徐々に陽菜が受けれるようになってきたり、陽菜が相手を引きつけてくれたことでセンターバックの2人が2対1を作って、ボールを前に運びながら動かしてくれたりと、ボールの動かし方は試合が進むにつれて良くなったかなとは思います。
けど、相手を越えてからの攻撃の部分でのアイデアが少なかったなと思いますし、どう相手ゴールに迫るかはきょうの試合では1つ足りなかったかなと思います」
島田はこの試合、チームトップの4本のシュートを放ったが、相手の堅い守備に阻まれ、ゴールをこじ開けることはできなかった。
「もちろん相手選手も体を張ってきますし、1つそこで冷静になって相手を見て、相手を滑らすだとか、そういうところは足りなかったなとは思っていて、ゴール前での質っていうところはまだまだ上げていかなきゃいけないなっていうふうには思いました」
首位・INAC神戸に敗れたことで持ち帰らなくてはならないものが増えた。王座奪還へ直接対決を制さなくてはならないことの意味も理解していた。
「もちろんチーム全員で勝ちに行った試合でしたし、結果としてすごい悔しいです。勝ち点も離れてしまったっていうところで、ここから自分たちは勝ち続けるしかないので、もう一度チーム全員で前を向いて、次の試合に向けて、次は皇后杯なのでしっかり良い準備したいなというふうに思います」
今後は皇后杯やクラシエカップが控え、リーグ再開は来月20日とおよそ1か月以上が空く。島田の言うように2季ぶりのリーグ優勝へはとにかく勝ち続けていくしか道はない。
(取材・文:竹中愛美)
【関連記事】
「自分がやるんだっていう気持ちを」浦和レッズレディース、高橋はなは首位攻防戦の敗戦を次に活かす。「それができなければ終わってしまう」
「世界に行く」高橋はなが浦和レッズレディースで叶えたい夢「堀監督のもと今のメンバーでしかできないサッカー」【コラム後編】
なでしこジャパン 2025年の試合日程は?
【了】