サッカー史に残る名選手であるリオネル・メッシのように小柄なウインガーはしばしば「○○のメッシ」と喩えられてきた。しかし、その才能が完全に開花することなく、世界の舞台から姿を消した選手も少なくない。今回は「○○のメッシ」と呼ばれた“消えた才能”を紹介する。[3/5ページ]
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FW:フアン・マヌエル・イトゥルベ(パラグアイ)

パラグアイのメッシと呼ばれたフアン・マヌエル・イトゥルベ【写真:Getty Images】
生年月日:1993年6月4日(32歳)
現所属:セロ・ポルテーニョ
2025リーグ戦成績:3試合3ゴール0アシスト
「パラグアイのメッシ」と称されたフアン・マヌエル・イトゥルベの輝きは一瞬だった。
ポルトやリーベル・プレート在籍を経て、2013年夏にエラス・ヴェローナに加入すると、初のセリエAで8得点5アシストの大活躍を披露。当時20歳で昇格組を10位に導いた実績が評価され、シーズン終了後にローマへ2450万ユーロ(約44.1億円)の移籍金で引き抜かれた。
高額な移籍金で名門にステップアップを果たしたイトゥルベだったが、この期待を完全に裏切る。
ローマでは最終的に公式戦68試合で5ゴールしか決めることができず、2016年冬からはレンタル移籍を繰り返している。
2018年夏にはクラブ・ティフアナに完全移籍し、ようやくレンタル地獄を抜け出したが、この時の移籍金はわずか383万ユーロ(約6.9億円)であり、ローマ加入当時からの転落ぶりがよくうかがえる。
2021年夏にはギリシャのアリス・テッサロニキに加入し、久々の欧州復帰を果たすも、そこまで大きなインパクトを残せないまま、2023年夏に契約満了となり、フリーでブラジルの名門グレミオと1年半契約を締結した。
しかし、ここでは1年間で公式戦出場6試合、出場時間100分未満に終わるなど、存在感は皆無だった。
2024年にはキャリアのスタート地であるセロ・ポルテーニョに復帰。現在もプレーを続けている。
