サッカー史に残る名選手であるリオネル・メッシのように小柄なウインガーはしばしば「○○のメッシ」と喩えられてきた。しかし、その才能が完全に開花することなく、世界の舞台から姿を消した選手も少なくない。今回は「○○のメッシ」と呼ばれた“消えた才能”を紹介する。[4/5ページ]
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FW:ガイ・アスリン(イスラエル)

イスラエルのメッシと呼ばれたガイ・アスリン【写真:Getty Images】
生年月日:1991年4月9日(34歳)
現所属:現役引退
本家リオネル・メッシと同じくバルセロナのカンテラ(下部組織)出身のガイ・アスリンは、09/10シーズンに同い年のチアゴ・アルカンタラらとともにトップチームデビュー。
「イスラエルのメッシ」として将来を渇望されており、チアゴにも「別格だった」と言われたほどの才能の持ち主だった。
ところが、2010年夏のマンチェスター・シティ移籍が彼のキャリアを狂わせた。
結局一度もトップチームで出場機会を得られないまま、1年半で契約解除となり、2012年夏にスペイン2部のラシン・サンタンデールにフリーで加入することになった。
その後はグラナダ、エルクレス、マジョルカなどスペインのクラブを渡り歩いたが、いずれも活躍できず、2015年夏に24歳の若さで無所属を味わった。
2016年冬には母国イスラエルのハポエル・テルアビブでキャリアを再開させるが、やはり活躍はできず、半年で退団。
以降、スペインやカザフスタン、ルーマニア、イタリアなど各国を渡り歩くも、どこにも定着はできず、2022年夏に31歳での現役引退を決断している。
キャリアの中で4度も無所属の状態を味わうことになった「イスラエルのメッシ」。
代表出場数もわずか「1」に留まるなど、ラ・マシア時代の期待感を考えるとなんとも寂しいプロ生活になった。
