Jリーグで13シーズンプレーしたポープ・ウィリアムは、今年2月にベルギーのK.ベールスホットV.A.へ期限付き移籍した。31歳にして初めて日本を離れた現役サッカー選手にとって、ベルギーでの日々は気づきの連続でもある。異国の地で過ごす日々の中で感じたことを、キーパーグローブを外し、言葉にしていく。(文:ポープ・ウィリアム)[2/2ページ]
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自分が死んでいることに気付いていない
こちらは全てが自己責任。日本は何かあれば会社やチームに責任がいく。本来は個人の責任なのに、だ。いつからこんなにも責任をいろんなところに擦りつけるようになったのか。
個人の発言はチームの発言だと思われ、組織は外野からの指摘に怯えながらいつも世間体を窺っている。言葉を受け取る側の配慮を尊重しすぎている。だから言葉が生きていない。
僕たちは全員を守ることはできないのだ。全員を守ろうとして自分が死んでいることに気付いていない。それが1番の問題かもしれない。
受け取りたいように受け取る人たちを相手にしていたら、自分らしさなんてモノは築けない。自分らしさを殺しながら生きるくらいなら死んだ方がマシだ。もっと僕ら日本人は自分勝手に生きてもいいんじゃないか。そんな気がする。みんながしているからする。じゃなくて、みんながしていないからする。そんな視点で生きてほしい。
こっちに来てから初めて行ったバーバーで、サッカーゲームをしながら客を待っている理容師たちを見てそんな風に感じた。
日本じゃ炎上してるよなあ。なんて思いながら、この国に来てから自分らしさを少しずつ取り戻せている自分に喜びを感じられる日々を過ごせています。
(文:ポープ・ウィリアム)
著者プロフィール
1994年生まれ、東京都出身。東京ヴェルディユースからトップチームに昇格し、FC岐阜、川崎フロンターレ、大分トリニータ、ファジアーノ岡山、FC町田ゼルビア、横浜F・マリノス、湘南ベルマーレでプレー。ともにクラブ史上初となる町田のJ1昇格、マリノスのAFCチャンピオンズリーグ決勝進出に貢献している。今年2月より、同年6月30日までの期間で、K.ベールスホットV.A.(ベルギー)に期限付き移籍している。
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