
北中米W杯を戦うオーストラリア代表【写真:Getty Images】
現地時間7月3日(日本時間7月4日 3:00 K.O.)、オーストラリア代表は北中米W杯ラウンド32でエジプト代表と対戦する。日本代表がブラジル代表に敗北したことにより、AFC加盟国の中でトーナメントに残っているのはオーストラリアのみ。アジア勢の最後の希望が、モハメド・サラー擁するアフリカの強豪に立ち向かう。
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北中米W杯の決勝トーナメント。熱狂と歓喜が交錯する大舞台で、アジア勢が次々と姿を消していく中、オーストラリア代表がAFC(アジアサッカー連盟)最後の希望としてピッチに立つ。
彼らは“アジア勢・最後の砦”としての重圧を背負いながらも、決して気負うことなく、静かな闘志を燃やしている。ワールドクラスの選手は少ないものの、不屈の魂を持つ選手を多く揃えている。
たとえばチームの精神的支柱であるMFジャクソン・アーバインにとって、今大会に至るまでの道のりは決して平坦なものではなかった。
所属するFCザンクトパウリでは、間歇的な負傷離脱に見舞われ、今年2月には疲労骨折が再発。W杯に間に合わない可能性も示唆された。さらにはブンデスリーガ残留を懸けた死闘の末に無念の降格を味わうなど、33歳にして「キャリアで最も過酷だった」と振り返るシーズンを過ごしてきた。
心身ともに打ちのめされるような経験だったが、彼は「キャリアは直線ではなく、ジェットコースターのようなものだ」(2026年6月のスポーツメディア『ESPN』にて)と語り、どん底の降格劇すらも糧にして自身3度目となるW杯の舞台に立っている。
逆境を這い上がってきた彼の不屈の精神と泥臭い献身性は、そのまま今のオーストラリアが持つ強靭さを象徴している。開幕から2試合はベンチスタートだったが、第3節・パラグアイ戦ではスタートから84分までプレーした。アーバインのスタメン復帰は、チーム全体に活力をもたらす。
次なる相手は、難敵・エジプト。決勝トーナメント特有の緊迫した空気が漂う中、サッカルーズ(オーストラリア代表の愛称)は浮足立つことなく「今この瞬間に集中する」という哲学を貫いている。
これまでのW杯を振り返ると、今回の挑戦が最も可能性があるように見える。オーストラリアが過去にグループリーグを突破した2回は、いずれも優勝国に敗れている。2006年にはイタリアに0-1で敗北し、4年前のカタール大会ではアルゼンチンに1-2で黒星を喫した。
チームの指揮を執るトニー・ポポヴィッチは現地時間7月2日、『ESPN』に対して次のように語った。
「このチームはすでに歴史を刻んだ。グループステージを突破したその戦いぶりこそが、すでに歴史そのものだ。明日、さらなる歴史を刻むチャンスはあるが、このチームはすでにその偉業を達成している。
そして、明日の結果がどうであれ、彼らの写真、つまりチーム写真は、どこにでも誇らしげに飾られるだろう。とりわけ、私の家の壁には必ず飾られるはずだ」
過去の決勝トーナメントに比べれば、相対的に希望を感じられる。タレントを多く抱えるトルコ代表に再三攻め込まれながらも2-0で勝利した粘り強さを考えると、ベスト16進出の可能性は十分にあるだろう。
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