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北中米W杯で史上4回目の“退場劇”。アルゼンチン代表劇勝の裏に大きな落胆。スイス代表MF「大惨事だ」

text by 編集部 photo by Getty Images
スイス代表
ブレール・エンボロに提示されたレッドカード【写真:Getty Images】



 2026 FIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)・準々決勝は、延長の末にアルゼンチン代表が3-1でスイス代表に勝利。リオネル・メッシ擁するチームが4強入りを決めた。試合の分岐点となったのは、72分のスイス代表FWブレール・エンボロの退場劇だった。

「審判の対応そのものを理解できない」

 10分にメッシのCKからアレクシス・マック・アリスターのゴールでアルゼンチンが先制するも、67分にダン・エンドイェがスイスの同点弾をあげた。

 勢いに乗るスイスだったが、直後にアルゼンチンMFレアンドロ・パレデスがエンボロを倒したとしてイエローカードを提示される。

 ところが今大会から導入された「人違い」プロトコル(両チームに適応)によりVARが介入。オンフィールドレビューの結果、パレデスの接触はなく、エンボロのシミュレーションと判定が覆った。前半にも警告を受けていたエンボロは2枚目のイエローで退場、号泣しながらピッチを去った。

 データサイト『Opta』によれば、エンボロはW杯史上、シミュレーションによる2枚目の警告で退場となった記録上4人目の選手。2002年日韓W杯のフランチェスコ・トッティ、2006年ドイツW杯のルイス・ペレスとアサモア・ギャン以来、実に20年ぶりの事例となった。



 米メディア『ジ・アスレチック』が試合直後に報じたところによると、スイス代表MFレモ・フロイラーは、この判定について「大惨事だ」と嘆き、「審判の対応そのものを理解できない」とのコメントを残した。

 チームメートのエンボロを取り囲み、判定に猛抗議する場面も見られただけに、スイス陣営の不満の大きさがうかがえる。

 数的不利のスイスはそれでも延長戦へ持ち込む粘りを見せたが、終盤にフリアン・アルバレス、ラウタロ・マルティネスの連続ゴールを許し力尽きた。VARの新プロトコルが下したひとつの判定が、大舞台の行方を決定づける形となった。

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