スペイン代表DFパウ・クバルシ(バルセロナ)が、フランス代表選手の国籍を巡るスペインのマリアーノ・ラホイ元首相の発言に対し、「肌の色は関係ない」と寛容さの重要性を訴えた。米メディア『ESPN』が現地時間13日に伝えている。
スペイン代表DFパウ・クバルシが元首相による発言を批判
発端となったのは、ラホイ元首相がスペイン紙『El Debate』への寄稿で、FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)準決勝を前に「フランスにはフランス人選手がいない」と主張したことだった。
この発言について、スペインのラジオ局『RAC1』の取材を受けたクバルシは、次のように反論した。
「フランス代表としてプレーしているのであれば、結局のところ彼らはフランス人です。肌の色に関係なく、私たちは誰に対しても寛容でなければなりません」
さらに、「肌の色は重要ではありません。私たちは皆同じ人間であり、誰もが尊重されるべき存在です」と、人種や出自にかかわらず互いを尊重する姿勢の重要性を強調した。
ラホイ元首相の発言には、スペイン国内外から批判が相次いでいる。スペインのオスカル・プエンテ運輸・持続可能なモビリティ相は厳しく非難し、在スペイン・フランス大使館も「フランス代表の全選手はフランス人である」と声明を発表。登録メンバー26人のうち23人はフランス生まれで、海外生まれの3人についてもフランス国籍を有していると説明した。
フランス政界からも反発が広がっており、フランス社会党のオリヴィエ・フォール第一書記は「フランスは民族国家ではなく、肌の色や宗教によって定義される国ではない」とSNSで投稿。ナイマ・ムトゥシュ海外担当相も、フランスサッカー連盟(FFF)に法的措置を検討するよう求め、「レ・ブルーが勝利するたびに同じような人種差別的中傷が繰り返されている」と批判した。
なお、今回の騒動に先立ち、フランス代表FWキリアン・エンバペも、パラグアイのセレステ・アマリージャ上院議員による人種差別的な発言を非難し、「公職に就く資格のない卑劣な人物だ」と強く批判していた。
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