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W杯準決勝なのにスタジアムの雰囲気は「最悪」? 海外紙が異例の指摘、チケット高騰で“サッカーを愛するファン”が観戦できず

text by 編集部 photo by Getty Images
スペイン代表対フランス代表

スペイン代表対フランス代表【写真:Getty Images】



 FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)準決勝、スペイン代表対フランス代表の一戦は、スペインが2-0で勝利し、決勝進出を決めた。しかし、ピッチ上の熱戦とは対照的に、スタジアムの雰囲気には厳しい視線が向けられている。ドイツ紙『BILD』は「ファンが静かすぎる。雰囲気はW杯準決勝として最悪」と強い論調で報じた。

W杯準決勝なのにスタジアムの雰囲気は「最悪」?


 同紙は、スペイン代表のサッカーそのものを「タイトルに値する」と高く評価する一方で、ファンについては「まったくそうではない」と辛辣に指摘。スペイン側の応援席からは、長い時間にわたって小さな「ビバ・エスパーニャ(スペイン万歳)」という声が聞こえるか、あるいは何も聞こえなかったとし、「ほとんどの時間は非常に静かだった」と伝えている。

 フランス側の応援も大きな盛り上がりには欠けたという。『BILD』は、フランスのファンからも時折「アレ・レ・ブルー(フランス、がんばれ!)」が聞こえる程度だったと言及。W杯準決勝という大舞台でありながら、記者席では「本当にここはW杯準決勝なのか」と驚きの声が出たという。

 さらに同紙が問題視したのが、チケット価格の高騰だ。会場となったダラスのスタジアムは収容人数7万649人に対し、入場者数は7万176人。つまり、W杯準決勝でありながら完売していなかった。『BILD』は「もう一度考えてほしい。W杯準決勝が完売していない」と異例の状況を強調している。



 その背景として、同紙は「ばかげたチケット価格」が大きな要因だと指摘。試合前日の時点で、再販売サイトの最安チケットが1300ドル(約20万8000円)、さらに税金と手数料が加わる価格だったという。こうした“天文学的な価格”によって、サッカーを愛し、生活の一部として応援している多くの人々がスタジアムに入れなくなっていると問題提起した。

 『BILD』は、チケット高騰がそのままスタジアムの雰囲気、あるいは“無雰囲気”につながっていると指摘している。世界最高峰の舞台であるはずのW杯準決勝が、熱狂ではなく静けさで語られたことは、今大会の大きな課題として残りそうだ。

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