イングランド代表のトーマス・トゥヘル監督が、FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)準決勝でアルゼンチンに敗れた後も、2028年までチームを率いる意思を明言した。一方で、1-0とリードした後に5バックへ変更した采配をめぐり、イングランド国内では厳しい批判が相次いでいる。イギリスメディア『スカイスポーツ』が16日に報じた。
イングランド代表のトーマス・トゥヘル監督がEURO 2028まで続投へ
イングランドは現地時間15日、準決勝でアルゼンチンと対戦。アンソニー・ゴードンのゴールで先制したものの、終盤にエンソ・フェルナンデス、ラウタロ・マルティネスに得点を許し、1-2で逆転負けを喫した。
1966年以来となるW杯決勝進出まで、あとわずかに迫っていたイングランド。しかし、後半途中にトゥヘル監督がゴードンを下げてエズリ・コンサを投入し、5バックへ変更すると、試合の流れは大きく変わった。
イングランドは5バックへ変更してから失点するまでの21分間で、アルゼンチンに93%のボール支配率を許した。守勢に回り続けたチームは、エンソ・フェルナンデスとラウタロ・マルティネスのゴールによって逆転を許した。
試合後、トゥヘル監督は続投について問われると、「ホームで開催されるEUROまで、契約を続ける」と明言した。
トゥヘル監督は2025年1月に就任。すでに契約を延長しており、イングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランドで共催されるEURO 2028まで契約を結んでいる。
しかし、イングランド国内では指揮官の采配に対する批判が噴出した。
元イングランド代表DFのギャリー・ネビル氏は、「イングランドにとって、これ以上の決勝進出のチャンスはもうないかもしれない」と指摘。
「決勝まであと5分とアディショナルタイムというところだった。チームは狭くなり、深くなりすぎた。EURO決勝のイタリア戦と非常によく似ている。イングランドにとってはメンタリティと信念、そしてボールを保持するための少しのクオリティが問題だ」
ポール・マーソン氏も、「ガレス・サウスゲートは守備的だと批判されていたが、トゥヘルも同じことをしている。トゥヘルなら何か違うことをしてアルゼンチンにプレッシャーをかけると思っていた」と語った。
ウェイン・ルーニー氏も、「トーマス・トゥヘルの決断がイングランドを敗退させた」と指摘した。
「1-0でリードして攻撃的な選手がピッチにいるとき、監督があのような交代をすれば、選手の信念は失われる。『これからずっと下がって、どうやって耐えるんだ』と考え始めてしまう」
ジョー・ハート氏も、「あの瞬間に交代したということは、監督自身がチームを信じていなかったように見える」と語った。
W杯決勝進出を目前にしながら、リード後に守備的な戦術へ切り替えて敗れたイングランド。トゥヘル監督は続投を明言したものの、その采配をめぐる議論は、EURO 2028に向けても続くことになりそうだ。
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