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英国政治家がアルゼンチン選手の決勝出場停止を要求 日韓戦後の韓国代表選手による“独島横断幕事件”も前例に、政治的主張で物議

text by 編集部 photo by Getty Images
アルゼンチン代表

アルゼンチン代表【写真:Getty Images】



 FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)準決勝、アルゼンチン代表はイングランド代表を2-1で下し、スペイン代表との決勝へ進出した。しかし試合後の祝賀で、選手たちが「Las Malvinas son Argentinas(マルビナスはアルゼンチンのもの)」と書かれた横断幕を掲げたことが、決勝を前に大きな波紋を広げている。

“独島横断幕事件”も前例


 マルビナス諸島は、英国ではフォークランド諸島と呼ばれる英国海外領土で、アルゼンチンも領有権を主張している。

 英紙『The Sun』によると、この横断幕はスタンドのファンから渡されたもので、リオネル・メッシ、クリスティアン・ロメロ、リサンドロ・マルティネスらも掲げていたという。政治的メッセージにあたる可能性があり、FIFAによる調査や処分が焦点となっている。

 英国側の反発も強い。首相官邸は「W杯は我々のものではないかもしれないが、フォークランド諸島は間違いなく我々のものだ」と反応。さらに英自由民主党のエド・デイヴィー党首は、アルゼンチン選手を決勝から除外すべきだとFIFAに求めている。

 この問題について、スペイン紙『AS』は「パク事件がアルゼンチンの決勝を複雑に」と題して報じた。

 同紙が前例として挙げたのが、2012年ロンドン五輪の男子サッカー3位決定戦後に起きたパク・ジョンウの“独島横断幕”事件だ。韓国代表のパク・ジョンウは日本戦後、「独島は我々の領土」とする趣旨の横断幕を掲げ、後にFIFAから国際大会2試合の出場停止処分を受けた。



 『AS』は、今回のアルゼンチン選手たちの行為について「同じことをした」と指摘し、前例を踏まえれば処分が再現される可能性もあると報じている。一方で、AFA(アルゼンチンサッカー協会)への罰金は確実視されるものの、決勝まで時間が限られていることや、横断幕を掲げた選手が多数に上ることから、選手個人への出場停止処分は不透明とも伝えた。

 米メディア『Men in Blazers』もこの事件に注目しており、過去にはスペイン代表のロドリとアルバロ・モラタも、ユーロ2024優勝後の祝賀で「ジブラルタルはスペイン領」と唱和したとして、UEFAから代表戦1試合の出場停止処分を受けた例があることを指摘。スペイン、そして“独島横断幕”事件とアルゼンチン選手らの様子を比較した画像を公式SNSに投稿した。

 スペインとの決勝を前に、政治的横断幕問題がアルゼンチン代表を揺さぶる事態となっている。

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