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「中国はFIFAの切望する巨大な財布」W杯64チーム拡大論に中国メディアは冷笑「目を覚ませ」 中国代表に追い風も「実力は伸びない」

text by 編集部 photo by Getty Images
サッカー中国代表

中国代表【写真:Getty Images】



 FIFAワールドカップ(W杯)出場枠のさらなる拡大論を巡り、中国メディアが皮肉交じりに反応している。中国メディア『搜狐』は、「FIFAが必死に拡大し、アジア枠が急増すれば、中国代表の悲願につながると思うのか。目を覚ませ」と題し、W杯64チーム制構想を論じた。

W杯64チーム拡大論に中国メディアは冷笑


 2026年北中米W杯は、従来の32チームから48チームへ拡大されて行われている。試合数も64試合から104試合へ増えた。さらにFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は、今大会後に64チーム制への拡大を検討する可能性に言及している。

 記事では、W杯が1930年の13チームから、1982年に24チーム、1998年に32チーム、そして2026年に48チームへと拡大してきた歴史を紹介。そのうえで、64チーム案について「サッカーの普及」ではなく「商業的な拡大」が本質だと指摘した。チームが増えれば試合が増え、広告、放映権、スポンサー、チケット収入も拡大するという見方だ。

 中国代表にとって、枠拡大は一見すると追い風に見える。アジア枠は32チーム時代の4.5枠から、48チーム制で8.5枠に増加。64チーム制になれば、理論上は10枠以上に広がる可能性があるという。そうなれば、中国代表が「アジア上位10か国前後」に入るだけで本大会に届く可能性も出てくる。



 ただし、同記事の論調は極めて冷ややかだ。FIFAが望んでいるのは強い中国代表ではなく、「中国代表が出場するという資格そのもの」だとし、中国を「FIFAの切望する巨大な財布」と指摘。巨大なファン層、広告市場、インターネット平台、消費力こそが狙いだと分析している。

 その上で「拡大によって門戸は低くなるが、実力は伸びない」と断じた。育成、リーグ、指導者、海外組、競技人口といった根本問題は、枠が増えても自動的に改善されない。仮に中国代表がW杯に出場しても、強豪国に力の差を見せつけられるだけで、大会の主役にはなれないと強調している。

 W杯拡大は、中国代表にとって夢への近道にも見える。しかし同記事が突きつけたのは、枠が広がっても実力差は埋まらないという現実だった。

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