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イングランド代表DFが今大会のサプライズ!? とんでもない守備スタッツ。北中米W杯の隠れた主役に注目

text by 編集部 photo by Getty Images
イングランド代表DFジェド・スペンス
イングランド代表DFジェド・スペンス【写真:Getty Images】



 2026 FIFAワールドカップ(北中米W杯)の3位決定戦、イングランド代表は6-4でフランス代表を下した。乱打戦の裏で堅実な仕事を続けたのが右サイドバックのジェド・スペンス。出場時間はチーム9番目の402分ながら、90分あたりの守備貢献やタックル数はチーム最多。限られた時間で、大会を通じて光り続けた男の正体に迫る。

トッテナムのファンも驚き?

 大会を白星で締めくくったイングランド。派手な打ち合いの陰で堅実な仕事をこなしていたのが、右サイドバックのジェド・スペンスだ。

 この一戦でのスタッツ(FotMob)を見ると、その働きぶりがよくわかる。デュエル数はチーム最多となる9勝5敗、地上戦は9回中9勝と圧倒的な強さを見せ、タックルも4本で成功させている。

 攻撃面でもドリブル成功3/4(75%)と数字を残しつつ、ファウルはわずか2つ。攻守にわたって破綻のない、質の高いパフォーマンスだった。

 この試合限りの好調ではない。今大会を通じたスタッツを振り返ると、スペンスの存在感はより際立つ。

 90分あたりの守備貢献は9.6回でチームトップ、タックルも4.0回で断トツ、インターセプトも1.3回で首位に立つ。クリアも3.8回でジョン・ストーンズに次ぐ2位と、守備のあらゆる指標で上位に名を連ねている。

 グループステージからスタメンとベンチを往復していたが、これほど高い密度の守備数字を積み上げた選手は他にいない。ピッチに立てば必ず仕事をする守備職人だ。攻撃の選手に比べて派手さこそないが、球際の強さと状況判断の速さで相手の攻撃の芽を摘み取り続けた。



 大会前、国際Aマッチにおけるスペンスの存在感はそれほど大きくなかった。イングランド代表における出場14試合のうち、過半数を越える8試合は今回の北中米W杯で記録したものだ。

 しかし今大会で、彼は確かな実績を積み上げてみせた。イングランドにとって、この夏最大の収穫のひとつは、間違いなくこの右サイドバックの覚醒だろう。

 そしてこの成長に最も驚いているのはトッテナムのファンかもしれない。スペンスは左右を問わずプレーできる器用さと、上下動を何度も繰り返せるフィジカルの強さが武器だった。

 守備強度でこれほど違いを生む選手だと知っていたサポーターは少数派なのではないだろうか。実際、『FotMob』のデータを振り返っても、トッテナムにおける昨シーズンの守備スタッツでチーム内のベスト5位以内に入った項目はひとつもない。

 トーマス・トゥヘル監督は1-2で逆転負けを喫したアルゼンチン戦で守備的な采配を批判されたが、スペンスに関しては同氏の堅守志向だったからこそ覚醒した可能性はある。新シーズン、この25歳が引き続き輝けるのか要注目だ。

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