フォルトゥナ・シッタート【写真:Getty Images】
フランスで行われたプレシーズンマッチで、選手同士の乱闘を止めようとした女性審判が転倒し、脳震とうを負う事態が起きた。
女性主審が選手のもみ合いに巻き込まれ脳震とう
フランス2部のメスとオランダ・エールディヴィジのフォルトゥナ・シッタートは、現地時間25日にプレシーズンマッチを実施。試合はメスが3-1で勝利した。
問題の場面は前半終盤に発生した。フォルトゥナのFWレクインシオ・ゼーファイクが、メスのジェシー・ドゥマンゲにユニフォームを強く引っ張られたことに反応。両者が激しく詰め寄ると、周囲の選手も次々と加わり、大規模なもみ合いへ発展した。
主審を務めていたマチルド・ドゥモンセイ氏は、選手たちを引き離すために乱闘の中へ入ったが、密集した選手に接触して後方へ倒れ込んだ。警備員や両チームの医療スタッフがすぐにピッチへ入り、倒れた審判の状態を確認したことで、騒動はようやく収まっている。
ドゥモンセイ氏は立ち上がった後、前半の残り時間は副審を務め、別の副審が主審を引き継いだ。しかし、後半はピッチへ戻らず、オランダ公共放送『NOS』は脳震盪を負ったと報じている。試合後には両チームの選手が謝罪し、メスからユニフォームも贈られたという。
フランス紙『ル・パリジャン』は、「親善試合が乱闘に変わること自体が嘆かわしい。最終的に審判にまで被害が及ぶのは許されない」と厳しい論調で伝えた。一方、『NOS』は「異例の事件」として、脳震盪の診断や両チームが謝罪したその後の状況を詳しく紹介している。
新シーズンへ向けた調整試合で起きた、あまりにも後味の悪い出来事となった。