2013シーズンのJリーグを占う。各クラブの戦力補強診断 ~アルビレックス新潟編~

2013年02月08日(Fri)20時10分配信

text by 編集部 photo Kenzaburo Matsuoka
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決定力不足に泣いた昨シーズン

 新潟は昨シーズン、最終節まで残留争いに巻き込まれる苦しいシーズンとなった。黒崎監督が率いて3シーズン目となった昨季は序盤から決定力不足に悩み、なかなか勝ち点を伸ばすことができずにいた。順位的にも降格圏内に陥り、5月に黒崎監督が辞任。その後を柳下監督が引き継ぎ、ディフェンス面を徹底して整備した。

 昨シーズンの失点数は、2011シーズンの46から34へと大幅に減っている。特に柳下監督が就任してからは、試合の流れによっては6バックのような状態になることも厭わず、まずは早い時間帯での失点を防ぐことに注力していた印象がある。その結果、苦しい試合でも粘り強く戦って引き分けに持ち込む機会が増え、少しずつ勝ち点を積み重ねていけるようになった。それが最終節での劇的な残留劇に繋がったと言えるだろう。


アルビレックス新潟・2013シーズン 予想フォーメーション

 しかし一方で、攻撃面では大きな課題が残った。ブルーノ・ロペス、ミシェウの外国人アタッカーもチームと歩調を合わせるように調子を落とし、それぞれ7得点と4得点に終わった。チーム全体としても29得点しか奪うことができず、これは降格した札幌に次ぐリーグワースト2位の数字だ。2011シーズンまで在籍していた酒井高徳やチョ・ヨンチョルといったチャンスメイカーを失い、その穴を最後まで埋めきれなかった。

 昨シーズンの新潟は、深刻な得点力不足に悩みながらも、チーム一丸となったタイトなディフェンスで失点を最小限に止め、それが最低限の結果を得ることに繋がったと言えるだろう。ただ、今シーズンを迎えるにあたり課題となるのは、やはりチャンスの数をどれだけ増やすことができるか、そして決定的なチャンスをものにしていくことができるか、という部分になる。

 今オフ、新潟からは矢野貴章、ミシェウ、鈴木大輔、石川直樹というレギュラークラスがチームを離れた。昨シーズンの矢野はそれほど出場時間が多かった訳ではないが、高さとスプリント能力を併せ持ったアタッカーが欠けるのは痛手ではある。そして、高い技術で攻撃の軸となっていたミシェウを失ったことにより、攻撃面での新しいパターンを構築していかなければならない。

 そしてそれ以上に、鈴木と石川の二人が移籍したことがチームに与える影響は大きい。二人は新潟の堅いディフェンスをセンターバックとして支えてきた存在であり、ディフェンスラインを改めて作り直さなければならないことを意味する。それを踏まえた上で、新加入選手の顔ぶれを見ていく。

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