守備的な戦いにシフトしてトンネルを抜け出した清水。根本的な問題は解決されたのか?

2013年04月15日(Mon)8時21分配信

text by 飯竹友彦 photo Kenzaburo Matsuoka
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高い位置からのプレッシングも封印

 また、同時に高い位置からのプレッシングも封印する。

 ハイプレスは、はまれば大きいがリスクも高い。そのため、相手ボールになれば無駄追いすることはせず素早く自陣にポジションを取り二重の防波堤を築く。そうやって失点のリスクを極力減らすことに重点を置いたこのシステムは、鳥栖戦を前に指揮官から徹底した指示が出されていたという。

 こうした指揮官の狙いは、ここ3試合(連続無失点)で見事に成功している。守備に関しては選手間での意思統一がしっかりとされていて、少し前のチームと比べても格段の差がある。

 大量失点を記録したチームは完全に自分を見失っていたが、そこから選手の集中力を促し、弱ったメンタルを劇的に変えるという視点に立ってみれば、この守備的システムの採用と決断は成功といえるだろう。

 そして、リーグ戦では2連勝という結果を受け、「凄く大きいと思う」(竹内)と選手たちが自信を取り戻しているのは事実だ。

 そのため、恐らくこの守備的なスタイルで暫くは戦うことになるだろう。そして、勝ち点を確実に積み重ねることを主眼にし、チームに活力が戻るタイミングを見計らい、徐々に従来のスタイルへ戻すことになるだろう。

 5月末になれば中断期間に入る。そのタイミングで再び組織作りに着手しチームを立て直すこともできるし、夏には移籍ウインドウが開くので新戦力の獲得も可能だ。まだまだ十分に挽回の余地はある。

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