守備的な戦いにシフトしてトンネルを抜け出した清水。根本的な問題は解決されたのか?

2013年04月15日(Mon)8時21分配信

text by 飯竹友彦 photo Kenzaburo Matsuoka
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根本的な問題は解消されたのか?

守備的な戦いにシフトしてトンネルを抜け出した清水。根本的な問題は解決されたのか?
清水エスパルス・ゴトビ監督【写真:松岡健三郎】

 だが、それで根本的な問題が解消されたのかという疑問は残る。就任3年目となるアフシン・ゴトビ監督は、過去2年間で何を構築してきたのか。勝利のために標榜するスタイルと正反対のサッカーをこの先も続けるのか。

「充実したシーズンになる。タイトルを獲る」と開幕前に語った指揮官。「アジアに通用するチーム作り」を掲げてきたクラブ。しかし、現在のチームはその方針と乖離している。そのことに熱狂的な清水のサポーターは意味を見いだせるのだろうか。

 ここからは憶測の域を出ないが、アフシン・ゴトビ監督続投の理由を考えてみた。海外リーグでは、シーズン途中での監督解任には違約金が発生するケースや、残りの年俸を払うといった契約が結ばれているのが常識で、実際、過去にJリーグで指揮をとった多くの外国人監督も、このような契約を結んでいることが判明している。

 となれば3年目のアフシン・ゴトビ監督にもこうした条項が当然含まれていると推測できる。そして、資金が潤沢ではない中規模クラブでは……という推測も浮かび上がってくる。

 現在、リーグ戦2連勝ということもあり、指揮官への解任要求は声を潜めている。しかし、クラブを支える人、応援する人、関わる全ての人のベクトルが同一方向に向かってこそ、Jリーグの理念であり、100年構想、活動方針に準ずることができる。

 今、チーム、クラブ、サポーターが一丸となって何ができるのか。そして何が最善なのか……。しっかり考え決断しなくてはならないのではないだろうか。

【了】

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