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なぜ清武は孤立するのか? ニュルンベルクの課題を徹底分析

21日に行われたブンデスリーガ第30節、ニュルンベルク対グロイター・フュルトの一戦は0-1でアウェイのグロイター・フュルトが勝利した。清武弘嗣は先発フル出場したものの、得点を演出することが出来なかった。現状のニュルンベルクの課題とは何か? “清武頼み”となっているチームを分析する。

text by 河治良幸 photo by Ryota Harada

ダービーで敗れたニュルンベルク

なぜ清武は孤立するのか? ニュルンベルクの課題を徹底分析
先発出場した清武。金崎はベンチ外。【写真:原田亮太】

 ニュルンベルクとグロイター・フュルトの“フランケン・ダービー”は第255回目になるドイツ最古のダービーだ。金崎夢生は練習中にかかとを痛め欠場となったが、ニュルンベルクの中心的な存在となっている清武はスタメンでフル出場を果たした。

 ダービーらしく激しい試合となったが、最下位のグロイター・フュルトが前半27分に先制点を奪う。ガイスがセカンドボールを拾い、直進から思い切り左足を振り抜くと、鋭い弾道がゴール左に突き刺さった。

 そこからがっちりと守備を固めるグロイター・フュルトに対し、ニュルンベルクはワイドに攻撃を展開するが、清武を起点に中央を崩すことができず、得意のセットプレーも不発。

 後半17分には左サイドを突いたプラッテンハルトのクロスにバリッチュが合わせたが、クロスバーに当たったボールがバウンドして再びバーを直撃する珍事に。結局、GKヘスルにホールドされた。

 9枚のカードが飛び交う混戦の中、ロスタイムにはエスバインのミドルシュートをGKが弾いたところに清武が詰めるも、味方のフランツと重なってしまい万事休す。まるで残留を果たしたかの様に、駆けつけたサポーターと喜びを分かち合うグロイター・フュルトの選手たちと対照的に、ニュルンベルクはガックリと肩を落とした。

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