データでは1位の川崎フロンターレ 序盤戦で苦戦した要因とは何か?

Jリーグをさらに楽しく見るために、試合のどこを見ればいいだろうか。『サッカー批評62』では気鋭のジャーナリストを集めて討論した。話題に上がったのはポゼッション率は高いがなかなか結果に結びつかない川崎フロンターレだ。

2013年05月09日(Thu)13時12分配信

text by 編集部 photo Kenzaburo Matsuoka
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パネリスト

西部謙司:1962年生まれ、東京都出身。95年から98年までパリに在住し、ヨーロッパサッカーを中心に取材。近著に『FCバルセロナ』(ちくま新書)などがある。

田中滋:1975年生まれ、東京都出身。現在はJ’sGOAL、エルゴラッソにて鹿島アントラーズを担当する。著書に『鹿島の流儀』(出版芸術社)などがある。

清水英斗:1979年生まれ、岐阜県出身。前Goal.com編集長。プレーヤー目線で試合を切り取るサッカーライター。主な著書に『サッカー「観戦力」が高まる』(東邦出版)がある。

聞き手

北健一郎:1982年生まれ、北海道出身。フリーライター。著書に『なぜボランチはムダなパスを出すのか?』(白夜書房)などがある。

フィニッシャーのいない川崎

データでは1位の川崎フロンターレ 序盤戦で苦戦した要因とは何か?
攻撃面での数値はほぼ全部トップだが……【写真:松岡健三郎】

――ポゼッション率の高さの割に勝てないチームとしてはどこになりますか?

西部 川崎フロンターレでしょう。だって、攻撃面での数値はほぼ全部トップですから。
 
 シュート数、枠に飛んでいるシュート数、ボール保持率、パス数、ドリブル数でトップです(第5節の時点)。だけど、現在12位。これだけ数字と結果が乖離しているチームも珍しい。

――川崎のポゼッションが得点に結びついていないのはどうしてなんでしょうか。

西部 シュート数、枠に飛んでいるシュート数も1位なら失敗はしていないと言えます。数字の内容とプレーの内容はほぼ一致しています。ただ得点に結びついていない。

田中 フィニッシャーがいないですよね。レナトも大久保嘉人もチャンスメーカーだし、そこまで得点を量産するタイプではない。
 
 パトリックはストライカータイプで強さはありますけど、ポゼッションサッカー向きかというと……。

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