ACLラウンド16・2ndレグを優位な状況で迎える柏 ベンチワークのカギを握る“切り札”田中順也

先週行われたACLラウンド16・1stレグで、柏はアウェーで全北現代と対戦し2-0で勝利した。アウェイゴール2点という大きなアドバンテージを得て迎える2ndレグ、予想される試合展開と柏の対応について分析する。

2013年05月21日(Tue)8時01分配信

text by 鈴木潤 photo Kenzaburo Matsuoka
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全北のパワープレーにどう対応するか

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アドバンテージを握って2ndレグを迎える柏【写真:松岡健三郎】

 15日に全州ワールドカップスタジアムで行われたアウェイでの第1戦を2-0と勝利した柏は、これ以上ないアドバンテージを握ってホームでの第2戦を迎える。現時点で柏の優位は動かないが、全北はそれを跳ね返す力を持ったチームだということを忘れてはならない。まず、全北がどう出てくるかで、この試合の展開は大きく変わると思われる。

 グループステージで対峙した水原は、水原ワールドカップスタジアムで柏に敗れた翌週のリターンマッチで、勝点3を奪うべく立ち上がりから怒涛の攻撃を仕掛けてくものだと見ていた。だが、水原は自分たちの持ち味を発揮するよりも柏の持ち味であるカウンターを警戒し、手堅い戦い方を敷いてきたのである。

 今回の全北戦、仮に柏が先制点を挙げると、全北は準々決勝に進むために最低でも3ゴールが必要となり苦しい状況に陥る。したがって、上記した水原のように守備を重んじる策に出てくる可能性も考えられる。その場合は、柏がゲームをコントロールすることになるので、重苦しい雰囲気に包まれたとしても比較的やりやすい展開にはなるだろう。

 だが、グループステージで全北と浦和が激突した2試合を踏まえると、全北が守備的に戦うとは思えない。

 浦和戦での全北は、ホーム・アウェイとも前半をリードされて折り返したが、後半の頭から守備の選手に代えて攻撃的な選手を投入し、追加点を取られるリスクを承知で前傾姿勢となり、パワープレーによる嵐のような攻撃を繰り出してきた。

 2試合180分で決着のつく今回のラウンド16、先週の第1戦を“前半”と考えるならば、“後半”にあたる第2戦は本来の4-2-3-1ではなく、前線にイ・ドングッ、ケビンの高さのあるFW2枚を置き、彼らへのハイボールを中心に、イ・スンギ、エニーニョ、レオナルドといった攻撃の駒がセカンドボールに絡む怒涛の攻撃へ転じてくるという方が現実的である。

 柏がベスト8に進出する鍵は、その全北のパワープレーに耐え抜くことが大前提にある。浦和との2戦では、全北は後半開始直後に1点を返し、そこから波に乗って逆転、あるいは同点へとこぎ着けている。それだけに柏は試合開始直後の失点だけは是が非でも避けたい。

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