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Jリーグ 11年前

強さを取り戻した鹿島。トニーニョ・セレーゾは常勝軍団に何をもたらしたのか?

昨季、リーグ戦11位とまさかの順位に終わった鹿島アントラーズ。トニーニョ・セレーゾ監督を迎えた今季はここまで4位と強さを取り戻した感がある。昨季との変化とは何か? 番記者が迫る。

text by 田中滋 photo by Kenzaburo Matsuoka

セレーゾ監督がまず取り組んだこととは?

 第12節を終えて4位と鹿島が悪くない位置に付けている。

 本来、毎年のようにこうした順位にいるチームではあるが、昨季の11位という結果のインパクトが大きすぎた。なにか久々に戻って来た印象さえある。実際、昨季は12節を終えた段階で13位に沈んでおり、そのままほとんど順位を変えることなくシーズンを終えたのだった。

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トニーニョ・セレーゾ監督が取り組んだDFラインの整備【写真:松岡健三郎】

 なにが変わったのかと問われれば、守備と断言することができる。数字だけを見ると16失点から15失点と、12試合を終えた段階での変化はわずか1だ。しかし、その内実は大きな変化が起きている。組織的な守備が整備され、その精度は試合ごとに高まっている。

 トニーニョ・セレーゾ監督が最初に取り組んだのがDFラインの整備だ。ボールの動きに合わせてつねにラインを微調整することを選手たちに求めた。だが、それにはこれまで使ってこなかった神経を尖らせなければならない。結果、序盤戦はその集中力が試合終了まで保たず、後半に失速、失点を重ねる試合が続いてしまった。

 しかし、慣れてくれば運動量の急速な減少は見られなくなってきた。選手たちからは逆転負けを喫した大宮戦あたりから「手応えを感じていました」(青木剛)という声が聞かれていた。つねにコンパクトな布陣を保ち、相手にスペースを与えない。そうした守備ができるようになってきたのである。

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