日本代表に選出された工藤壮人が持つ“柏の背番号9”に対する哲学と強い責任感

16日に発表された日本代表メンバーに、今季柏レイソルで公式戦13ゴールと活躍を見せている工藤壮人の名前があった。北嶋秀朗から引き継いだ“柏の背番号9”に対して工藤が持つ哲学に、番記者が迫る。

2013年05月25日(Sat)12時09分配信

text by 鈴木潤 photo Kenzaburo Matsuoka
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レアンドロ・ドミンゲスが指摘する工藤の特長

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相手の背後を取る動きに特長がある【写真:松岡健三郎】

 16日、日本代表メンバーが発表され、工藤壮人が初招集を受けた。U-12から育った生え抜きのFWは、今シーズンさらなる進化を遂げ、第12節終了時点で広島の佐藤寿人に次ぐ8ゴールを挙げて、現在得点ランキング2位に名を連ねている。Jリーグ草創期にはカレカ、そして昨年まで北嶋秀朗が背負っていた柏のエースナンバー“9”を受け継ぎ、名実ともに柏のエースストライカーに成長した。

 昔から実直で、何事にも屈しない強いメンタリティーを持つ。プロ1、2年目は試合に出られない時期も多かったが、メンバー外になっても気持ちが折れたり、腐るようなことはなく、「試合に出るためにはどうすればいいのか」、「自分はこのチームのために何ができるのか」といった考えをしっかり整理しながら絶対に努力を怠らない。

 レギュラーを手にした現在でも布部陽功コーチ指導による居残り練習に取り組む日は多く、柏のU-15に所属していた中学2年生の頃には、海外遠征のメンバーから漏れ、国内居残り組となったことがあったが、そのメンバー落ちで味わった悔しさを糧に練習に励み、その後はレギュラーポジションを掴み取るなど、工藤の努力のエピソードは数限りない。

 プロに入ってからも日々の努力を積み上げてきた工藤は、2010年10ゴール(J2)、2011年7ゴール(J1)、2012年13ゴール(J1)と着実に成長を遂げ、今シーズンはすでにリーグ戦では8ゴール、AFCチャンピオンズリーグでは5ゴールを記録。昨シーズンを上回るペースでゴールを挙げている。

 特別足が速いわけでも、身長が高いわけでもない。

 ただ、レアンドロ・ドミンゲスが「工藤は裏への抜け出しが速い。ああいう動きをしてくれるとパスを出しやすい」と話すように、DFの背後を突き、裏へ抜け出してのゴールを決める動きというのはユース時代から抜群にうまかった。先日のACLラウンド16第2戦、全北との試合で決めたゴールは、まさしく工藤の真骨頂が発揮された一撃だった。

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