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初戦での重圧かかるブラジル。「長友はやっかいな相手。本田は素晴らしいシュートがある」と警戒

text by 下薗昌記 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「本田は素晴らしいシュートを持っている」

「確かに4対0で勝利はしたけど、簡単な試合ではなかった」(フッキ)

「4対0というスコアは試合内容を反映していない」(オスカール)

 昨年10月の対戦では本来CBのレアンドロ・カスタンを用いた左SBにはマルセロが入り、ネイマールとの強烈な左サイドを体現する。内田を中心とする日本の右サイドの耐久力は試合の行方を決めるポイントの一つであろう。

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長友はやっかいな相手と語るダニ・アウベス【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 一方で右サイドのダニエウ・アウベスも昨年10月はアドリアーノにポジションを譲っていた。こちらは日本が誇る香川と長友とのマッチアップが控えるがバルセロナの右SBは「難しい戦いだし、やっかいな相手だね。長友はインテルのような偉大なクラブでプレーしているし、彼とのマッチアップは大変だ」と語る。

 何人かの選手たちが「ホンダ」「カガワ」と警戒すべき選手の名前を挙げたが、ダニエウ・アウベスも本田とのマッチアップを待つ一人(セビージャ時代、CLでCSKAモスクワと対戦)。

「素晴らしい選手だし、パーソナリティーも優れている。素晴らしいシュートも持っているし、彼のスタイルは好きだ」(ダニエウ・アウベス)。

 スコラーリ体制に懐疑的なサポーターも多い中、初戦のつまづきはメキシコとイタリア戦を控える上で致命傷と鳴りかねない。

 勝負強いサッカーにこだわりを持つブラジル南部の出身者の呼び名「ガウショ」に相応しくこれまでに手中に収めた18タイトル中、カップ戦は実に17。「コペイロ(カップ戦の男)」にとって許されるのは格下相手の勝ち点3のみである。

【了】

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