日本代表のセンターバックに食い込めるか? 森重真人に期待される「1対1」のディフェンス力

2013年07月21日(Sun)9時35分配信

text by 河治良幸 photo Kenzaburo Matsuoka
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ザッケローニ監督も期待を寄せる森重

 森重は守備における組織の重要性を前置きしながら、2つの状況で個人の差が出てくることを指摘した。「60分以降の時間帯」と「一瞬の隙」だ。

 組織としてはめ込んでいれば、数的優位を作りながら相手にプレッシャーをかけることができる。そこは伝統的に日本代表の強みでもあり、イタリア人のザッケローニ監督が強化してきたベースの部分だ。

 しかし、試合が動き疲労も出始める後半途中あたりからは、組織がルーズになり、深い位置でバックラインがアタッカーの前にさらされる場面も増えて来る。そこで個人として後手を踏まずに跳ね返す能力が確実に求められてくる。

 そして組織が機能している前半においても、チャンスの直後や味方のミスから生じたカウンターの局面では素早く意識を切り替え、ボールホルダーや受け手に厳しく当たっていかなければ失点に結び付いてしまうのだ。

 森重は大分に所属していた時から、人に対する強さと攻めの守備を売りとしていたが、それが時に“粗さ”となって表れ、主審からカードをもらうことも多かった。しかし、精神的にも技術的にも成長を重ねることで、基本的な姿勢はそのままに、安定した守備身に付けた。

 ザッケローニ監督は3年前の就任時から森重のポテンシャルに注目し、彼の成長を見てきた様子ではあるが、戦力の掘り起こしと個人の強さが求められる段階で、満を持しての招集となった。中国戦を前にした練習においても、“Aチーム”で栗原とコンビを組ませており、指揮官の期待の高さがうかがえる。

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