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代表 11年前

東アジア杯優勝を懸けた最終戦。韓国メディアが展望する日韓戦とザックジャパンの弱点

text by 金明昱 photo by editorial staff

日韓戦。韓国メディアの焦点は?

東アジア杯で初陣を迎えるホン・ミョンボ新監督。メンバー選考から見える韓国代表の本気度
ホン・ミョンボ監督【写真:編集部】

 サッカー専門ポータルサイトの『SPORTAL KOREA(スポータルコリア)』は、「180度違う韓国と日本、キーワードは“プレス”と“パス”」という見出しをつけ、日本についてこう分析する。

「最終戦は韓国の中盤のプレスと日本のパスサッカーの戦いになる。韓国は中盤のプレスでボールを奪ってからのカウンター攻撃を得意とする。一方の日本は短いパスをつないで攻撃を展開し、“脱プレス”と“ボールポゼッション”を重視するプレーを展開する。180度違うスタイルの韓国と日本の試合は、一つのミスが勝敗を決定づけるだろう」

 さらに、サッカー専門サイトの『Inter Football(インターフットボール)』の分析はこうだ。

「日本は今大会2試合で6得点を挙げる攻撃力が魅力。香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)、本田圭佑(CSKAモスクワ)など欧州組はいないが、パスとシュートの精度は高い。

 しかし問題は守備。中国とオーストラリアを相手に5失点し、集中力が切れるシーンが多々見られた。韓国が早い時間帯にゴールを奪えれば、日本の守備はさらに崩れていく可能性が高い。守備の連携とプレスに問題を抱えているだけに、韓国が早いパス回しと積極的なシュートを試みれば、多くのゴールチャンスが生まれるだろう」

 韓国のホン・ミョンボ監督も韓国メディアに対し、「日本の守備は一定の時間帯になると、集中力が切れるようです。組織的には悪くはないと思いますが、そうした部分で失点するシーンが目立ちました。相手がどのような試合運びをしてくるのかをよく考えて準備したい」と語っていた。

 こうした韓国メディアの報道の傾向を見てみると、「日本が抱える不安な守備に対して、得点力に悩む韓国がどのような攻撃を展開するのか」が焦点となっていた。

 明日の日韓戦での韓国は、序盤から積極的に日本のゴールを奪いにかかるのは間違いない。韓国にとっては早い時間帯にゴールを決められるか否かが、勝敗のカギを握りそうだ。

【了】

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