ヤヤ・トゥーレのパートナーとして有力なのは？

　つまり、全体的にアタッカー陣のウェイトが軽かったのだ。それでもプレミアの上位に位置出来ているのは、アタッカー個々がワールドクラスの高い能力を披露。なおかつ2ボランチのウェイトがヘビーで、攻守両面のスケールが大きく、1トップと3人の攻撃的MFをフォローアップしてきたからに他ならない。

　その2ボランチの欠かせない軸が、ヤヤ・トゥーレなのである。

　プレシーズンでのペジェグリーニは、昨季のシティ同様に4-2-3-1を使用。まずは現有戦力のパフォーマンスをチェックし、徐々に自分の戦術スタイルを浸透させていこうとしていた。

　まだ仮説段階だが、ここで見えてきたのは、ヤヤ・トゥーレの最適なパートナー候補がガレス・バリーないしフェルナンジーニョではないか、ということである。この二人はほぼ同列ランクと見ていい。そして三番手がハビ・ガルシアだろう。

　今日、開幕戦を迎えるマンチェスター・シティ。今季のプレミア優勝候補の一角ではあるが、チームの要であるボランチが安定しなければ昨季のように苦しむことも考えられる。果たしてヤヤ・トゥーレの相棒となるのはバリーなのか、新戦力のフェルナンジーニョなのか。また、彼らを有力とする根拠はどこのあるのだろうか。

　続きは『欧州サッカー批評08』でお楽しみください。