魔法の言葉“スポーツオノマトペ”で怒鳴らないサッカーコーチング術

怒鳴る指導はいけないと言われても、優しく話しているだけでは選手の士気も上がらないし、コーチングもままならない……。そんな指導者、保護者の方も多いのではないでしょうか。そこで今回、解決策として紹介するのが「スポーツオノマトペ」。オノマトペとは、フランス語で、擬音語、擬態語のこと。これらを一流のスポーツ選手が活用し、絶大な効果を上げているといいます。スポーツオノマトペ研究の第一人者である藤野良孝先生に話を聞きました。

2013年09月18日(Wed)15時22分配信

text by 戸塚美奈
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コーチングの技術として効果的なスポーツオノマトペ

――「スポーツオノマトペ」とは、あまり聞きなれない言葉ですが、一体、どういうものか教えていただけますか?

スポーツオノマトペ

 簡潔には、スポーツや体育の運動場面で使われる、擬音語・擬態語のことです。特に、スポーツオノマトペは、身体や運動機能の促進・制御に働きかける作用があります。スポーツマンガの描き文字にある、「シュッ」、「ダーッ」などを思い浮かべていただけるといいですよ。「言葉」というより「音」に近いです。

――そのスポーツオノマトペですが、実際、効果にはどういうものがありますか?

 まず、コーチングのテクニカルな部分を教える方法として有効活用されています。コーチが適切なオノマトペを使ってスポーツの動きを表現することで、伝達する意味の含有率を高めることができます。

 1を言って10のことを伝える効果があるんです。たとえば、野球の長嶋茂雄さんはスポーツオノマトペの達人です。「ビューッと来たら、バシンと打て」というようなアドバイス、文字にしてしまうと稚拙なイメージがありますが、「ビューッ」、「バシン」の音に長嶋さんは絶妙な抑揚をつけていて、さらに音に身振り手振りを連動させることで、選手に精緻な動きを伝えているのです。

 また、選手自らがオノマトペを発することで、運動パフォーマンスを促進させる効果もあります。陸上ハンマー投げの室伏広治選手が、ハンマーを投げるときに出す「ンガァァァーッ!」という声。この声によって、本来人間が持っている生理的な制限をはずして、爆発的な力を出しやすくしていると考えられています。

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