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屈辱的なダービー敗戦にマンUモイーズ監督も意気消沈「スタートからピッチに立っていないような試合」

text by 斎藤史隆 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「修正するための時間は十分にある」

 普通であれば、後半から選手交代を行うのは当然のことである。が、モイーズ監督は動かなかった。そして再スタートを切った後のわずか5分間で、勝利はユナイテッドの手の届かないところへ飛散していった。

 シティは47分、アグエロがネグレドのクロスを簡単に叩き込んで3点目。その3分後にはナバスがクロスを上げると、逆サイドから走り込んだナスリがノーマークの状態からボレーシュートを決めた。

 モイーズ監督は4点目を許した後、ヤングを下げ、クレバリーを投入。しかし、すべては時遅しだった。その後もベンチに座った香川を含め、交代カードを切ることもなし。まるで諦観しているような状態で試合終了のホイッスルを迎えた。

 これでリーグ5試合を消化し、2勝2敗1分けの勝ち点7で8位。チェルシー、リバプールとの直接対決があったとはいえ、決して満足できる内容と結果ではなかった上、今回の「屈辱的な敗戦」。

 指揮官は「(負けたとはいえ)1試合だけ。今後も多くの試合が控えている。修正するための時間は十分にある」と話した。果たしてモイーズ監督はどういった「修正」を行うのか。場合によっては出場機会が限られてきた香川にとって好機になるかもしれない。

【了】

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