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モウリーニョとは圧倒的な差が。マンU低迷を招いた指揮官の人間力

シリーズ:フットボール母国の神髄 text by 森昌利 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

強豪に強いシティ。ゴールスコアラーも多彩

 もうひとつの理由は、今季これまでの強豪対決の成績だろう。ここでは直接優勝争いに絡んでいる3強に加え、来季の欧州CL出場権を争っているリバプール、トッテナム、エバートン、そして7位のマンチェスター・Uまでその枠を広げて、今季の『強豪対決』としてみた。

モウリーニョとは圧倒的な差が。マンU低迷を招いた指揮官の人間力
プレミアリーグ上位7クラブ直接対決成績(22節まで)

 するとマンチェスター・Cの成績は現在6試合消化で5勝1敗の勝ち点15。1敗はチェルシー戦。2-1で負けたが、これはアウェイ戦だった。

 以下、2番手のチェルシーは、昨日2度目のマンチェスター・U戦を終えて、強豪対決は7試合消化の3勝1敗3分、勝ち点12。アーセナルは2勝2敗2分で勝ち点8。伝統的に、優勝争いに加わった強豪は、シーズン終盤戦、格下相手に勝ち点を落とすことがなくなり、直接対決が優勝の鍵を握る。

 とすれば、この前半戦における強豪同士の対戦結果はマンチェスター・Cにとって非常に有利。5勝利が全部ホームというのが気がかりではあるが、内容がすごい。マンU4-1、エバートン3-1、トッテナムとは6-0、アーセナル6-3と4勝が大勝。唯一リバプール戦が2-1の1点差辛勝だった。

 さらにいえば、マンチェスター・Cのゴールスコアラーの多彩さも優勝の決め手になりそうだ。

 今季、現時点まで5ゴール以上の選手が4人もいるはマンチェスター・Cだけ。その内分けはアグエロ:14、ヤヤ・トゥーレ:11、ネグレド:9、ジェコ:6で総計40ゴール。ちなみに2位はスアレス:22、スターリッジ:11のリバプール33。しかしここはゴールがFW2人に偏っており、どちらか、とくにスアレスが欠けた場合、得点力が大きく落ちる。

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